施設にいた祖母を自宅で介護するということから急遽はじまったリフォーム。各部屋がしっかりと壁で区切られていた空間では、互いの状況を常に確認できないということが大きな悩みだった。それを中心に、奥様がずっと憧れていた対面キッチン、今後のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる間取り、明るく若干和を感じることのできるような雰囲気などが、ご要望として挙げられた。

介護の視点に重点を置き、1階のどこにいても気配に気づけるよう、対面キッチンを中心としたプランニングが行われている。キッチンを中心に、部屋を区切るいくつもの建具によって、その時々の生活シーンに合わせた空間の仕切り方が出来る。さらに、ひかりを十分に取り入れられるような建具の選定などは、住まい手を配慮した上でのプランニングとなった。