キッチンを使いやすくリフォームしたい!格安でキッチンリフォームを実現させる方法をご紹介!

 リフォームしたい場所の上位に必ず挙がるキッチン。1日数回の頻度で毎日使用するだけに汚れや傷みが発生しやすく、家族構成やライフスタイルの変化によっては築10年前後経ったあたりからリフォームを検討する人も少なくありません。

しかし、キッチン本体は住宅設備の中でも高額ですから、欲しい機能が搭載されている上でできるだけ予算を抑えたリフォームをしたいというのが本音ですね。そこで今回は、格安でキッチンリフォームを実現する方法や進め方のポイントについて紹介していきます。

把握しておきたいキッチンリフォームの主な内容

一口にキッチンリフォームといっても、その内容はさまざまです。工事費を抑えるためには、まず主なキッチンリフォームの内容について把握しておくことが必要です。

・キッチンの一部分の設備を交換する

キッチン本体のうち、劣化しやすいのは水栓金具や食器洗い機、加熱機器、レンジフードといった設備機器部分です。設備機器は消耗品であり、使用頻度が高いほど部品や電気系統に負荷がかかって劣化していくため、キャビネットや天板よりも汚れや傷みや故障などのトラブルが起こりやすいです。

「ガスコンロが使いにくくなった」「水栓金具から水が漏れる」といった使い勝手に関する不満が設備機器に集中しているなら、その部分だけを新しい商品に交換することができます。

・キッチン本体を交換する

設備機器部分の使い勝手の悪さや劣化といった問題に加えて、「引き出しの動きが悪い」「仕様が古くてうまく収納できない」などの問題があるなら、キッチン本体を交換するというリフォーム方法があります。

10年も経つとキッチンの機能や仕様、デザインなどは飛躍的に向上していることがほとんどです。キャビネット内の仕様が変わり効率よく物が収納できるようになっていたり、汚れがつきにくくとれやすい仕上げ材が使われていたりして、家事の時短や収納スペースの集約化につながり満足度が大きくアップすることも珍しくありません。

・キッチンと周辺スペースの間取りを変更する

「キッチンが狭い」「調理をしながら別の家事も並行してできるようにしたい」「収納スペースを増やしたい」といった要望がある場合は、キッチン本体の交換だけでは対応できないため間取り変更のリフォームを行う必要があります。

キッチンと隣接するダイニングやリビング、廊下、個室などの範囲全体を対象にして、壁の位置を変更したり壁を増減したりすることで、キッチンを含め使いやすさをアップさせる方法です。

キッチンリフォームの工事費用の相場と期間は?

キッチンをリフォームしたいと考え始めた時、気になるのはやはり工事費用ですね。先ほども降れたように、キッチンリフォームと一口に言っても工事範囲はさまざまですから、どういったリフォームをするかによって工事費用も変わってきます。

ガスコンロを最新タイプに交換したり、水栓金具を浄水機能が付いたタイプに交換したりする部分的なリフォームなら、設備機器のグレードにもよりますが10~15万円前後で可能です。工事も数時間で完了しますから、発注した商品が在庫品なら工事完了まで一週間程でスムーズに進められます。

ガスコンロからIHヒーターに交換する工事の場合は、ガスコンロよりもIHヒーターの方が本体価格が高いため、30万円前後とガスコンロ交換よりも高くなります。また、熱源がガスから電気に変わりますから、本体の交換作業に加えてガスの閉栓作業やIHヒーター専用の新規電源工事が必要です。IHヒーターの電源となる200Vが家の分電盤まで入っていなければ、入っている場合よりも配線工事費用が数万円アップします。

キッチン本体を交換するリフォームの場合は、標準グレードのキッチンを選んだ場合で60~80万円前後、少し上のグレードのキッチンを選んだ場合で100~120万円前後が相場でしょう。今のキッチンを撤去し、配管や配線がそのまま使えるかをチェックしてから新しいキッチンを設置するため、工事完了までは1~1.5日ほどかかります。調理ができない時間があるので、契約前に施工業者に工程をよく確認しておきましょう。

キッチン周辺を含めて間取りを変えるリフォームでは、キッチン本体と壁の移設や撤去、クロスやフローリングの張替え、配管や配線位置の新設や移設、新しいキッチンの設置などさまざまな工事項目が出てきます。レイアウトによっては照明器具の移設も出てくるでしょう。リフォーム内容によって工事費用はかなり上下しますので、見積書をしっかり確認して不明点がないよう細かく確認を取ることが大切です。

格安でキッチンをリフォームする3つのポイント

リビングや寝室といった場所に比べて、キッチンは設備機器が多い分リフォームの工事費用が高くなりがちです。しかし、工夫次第で工事費用を抑えて格安でキッチンリフォームを行うことも可能です。キッチンリフォームが格安でできるポイントを3つ紹介していきましょう。

  • キッチンの仕様は標準グレードを選ぶ

キッチンのカタログを見ると、同じサイズなのにいろんな価格のプランがあることが分かります。この差額の主な理由は仕様の違いです。どのキッチンメーカーでも、システムキッチンは数種類のグレードをラインナップとしてそろえていて、キャビネットの収納タイプの数や扉の仕上げ・色展開などにおいて違いを打ち出しています。

グレードが上がるほど選択肢が増えて、見映えがするプランが可能になりますが、使い勝手という視点から見れば大きな違いはなく、標準グレードでも好みに近いキッチンを選ぶことも十分可能です。リフォーム費用を格安にすることが重要であれば、標準グレードのキッチンを選ぶのがおすすめです。

  • キッチン本体の位置を動かさない

キッチンリフォームを格安で行いたいと考えるなら、大掛かりな工事はしない方向で考えるのが基本です。大掛かりな工事とは、キッチン本体のレイアウトや位置を大きく変える工事を指します。

キッチンの一部や本体を交換するだけであれば、シンクや加熱機器の位置がそのままなので給排水工事や電気工事も接続し直すだけで済みます。しかしレイアウトや位置を大きく変えると、今までの配管や配線も合わせて変えなければいけないため、キッチン周辺の床や壁を壊して作り直す工事が追加になり工事費が上がるのです。

格安でキッチンリフォームをしたい場合は、本体だけでなく工事内容もシンプルにすることが必要と言えます。

  • 設備機器の機能はシンプルにする

キッチンには、加熱機器や水栓金具、食器洗い乾燥機、レンジフードなどさまざまな設備機器があります。こういった設備機器は搭載された機能の違いによって金額に差が出てきます。多機能であれば高くなりますし、基本機能のみであれば安くなるというわけです。

ショールームで展示品を見るとついいろんな機能をつけたくなるもの。しかし、現在の不満点を解消できる機能はもちろん必要ですが、検討段階で使うかどうか分からず「あったらいいな」といった気持ちで選んだ機能は、設置後も大抵ほとんど使いません。リフォーム後の日常生活ですぐ生かせる機能だけを選択すれば、全体の費用を大きく抑えられるでしょう。

家族の食生活を管理するキッチンが新しくなると、料理が楽しくなったり家族のコミュニケーションが増えたりしやすくなり、リフォームの効果を実感する機会が増えるでしょう。しかも格安でリフォームできたら一石二鳥ですよね。

検討段階で上手に商品や工事内容を比較し、満足のいくキッチンリフォームを進めていってください。

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