【福島市版】湿気対策リフォームでカビに強い家に!快適な住まいづくりのポイント
湿気が溜まるとカビやにおいが発生しやすく、ソファやベッドがダニの温床ともなります。梅雨や暑い時期はもちろん、年中快適に過ごすためには湿気対策が欠かせません。
本記事では、湿気対策リフォームでカビに強い家にするためのポイントやセルフチェック方法、リフォーム以外で実施できる湿気対策などを解説します。福島市でなぜ湿気対策が重要となるのかも解説するので、ぜひ最後まで参考にしてください。
なぜ福島市で湿気対策が重要なのか?
福島市の気候と湿度を踏まえて、なぜ湿気対策が重要となるのか、湿気・カビが引き起こす住まいと健康への影響を見ていきましょう。
福島市の気候と湿度
東北に位置する福島市は、冬の寒さが厳しく気温は冷え込む一方で、梅雨から夏場にかけては湿度と気温が高くなります。夏場の平均最高気温は30度を超え、蒸し暑い時期が続きます。
高温多湿な梅雨から夏場は、カビやダニが発生しやすいため湿気対策が必要です。
湿気・カビが引き起こす住まいと健康への影響
湿気とカビは、住まいと健康の両方に悪影響を及ぼします。
住まいでは、壁や床下、天井裏などに湿気がこもると、木材が腐食しやすくなり耐久性が低下します。
溜まった湿気を放置するとカビが発生しやすくなり、独特の不快な臭気を放つだけでなく、呼吸器症状やアレルギー症状が出る可能性も考えられるでしょう。もろくなった床が抜け、けがをするリスクもあります。
こうした点を踏まえると、快適かつ安全に生活するためにも湿気対策が重要です。
あなたの家は大丈夫? 湿気が溜まりやすい場所のセルフチェック
ここでは、湿気が溜まりやすい場所のセルフチェックとして、以下の5つの場所を解説します。
- 床・床下
- 壁・天井
- 水回り
- 建物の外装・基礎
- バルコニー
床・床下
床や床下は、家の中でも特に湿気がこもりやすく、知らず知らずのうちに劣化が進行してしまうことがあります。
例えば、フローリングに波打ちやたわみが見られたり、床の一部が浮いてきたりするような感覚があれば要注意です。歩いたときにフワフワと沈み込むような感覚がある場所は、内部の下地材が腐食している可能性もあります。
また、床下点検口を開けてみて、柱のまわりに木くずが落ちていたり、黒ずみやカビ臭があったりする場合は、湿気や害虫の影響が疑われます。日頃からのセルフチェックが大切です。
壁・天井
壁や天井は普段からチェックする機会は多くはありませんが、湿気が溜まるとサインが現れるので注意深くチェックしておきたいところです。
例えば、壁紙が浮いてきたり、接着部分に水染みの波打ち模様が見られたりする場合、内部の湿度が高まっている可能性があります。また、壁の表面にうっすらと変色が生じていたり、天井にまだらな模様や黒ずみが出ていたりする場合は、湿気が高くカビが発生しているかもしれません。
屋根裏など普段目にしない部分も、定期的に点検してシミや断熱材の傷みを確認することが大切です。
水回り
水回りは生活の中でも特に使用頻度が高く、湿気や水漏れのトラブルが起きやすい場所です。
例えば、洗面所やキッチンの蛇口まわりから常に水がにじんでいたり、ポタポタと音を立てていたりする場合は、パッキンの劣化や内部部品の不具合が考えられます。
また、使用開始直後に赤茶色の水が出る場合は、配管内部のサビや汚れが原因かもしれません。多少の摂取量であれば問題ないこともありますが、長年摂取すると鉄分の過剰摂取に陥る可能性があります。
さらに、タイル表面に細かなヒビが入っていたり、割れがあったりする場合は、そこから水が染み込んで内部に影響を及ぼす恐れがあります。
建物の外装・基礎
建物の外装や基礎部分は、家全体の耐久性に直結する重要な箇所なので、日頃からチェックしておきましょう。
外壁に細かなひび割れや塗装の剥がれが見られる場合、雨水の侵入や湿気の蓄積を招き、内部構造の劣化を進行させるリスクがあります。基礎部分で、コンクリートに大きな亀裂が入っている場合は、雨漏りやコンクリートの酸性化、鉄筋のサビなどにつながります。
また、シロアリの被害は見えにくい場所で進行していることが多く、木材に触れた際に空洞音がする場合や、地面との接触部分に木くずがある場合は特に注意が必要です。
バルコニー
バルコニーのチェックでは、まず床や立ち上がりにヒビや欠けがないか確認しましょう。小さな亀裂でも、そこから雨水が染み込み、雨漏りにつながる可能性があります。
排水口に落ち葉やゴミが詰まっていれば、水があふれやすくなり、雨漏りの原因にもなります。防水シートが浮いていたり、剥がれていたり、破れている場合は注意が必要です。
また、適切に設計されていないバルコニーでは結露が発生しやすく、構造部分の木材が腐食します。
こうしたトラブルは放置すると被害が広がるため、見落とさずに定期的な点検を心がけましょう。
リフォームでできる効果的な湿気対策
リフォームでできる効果的な湿気対策には、以下が挙げられます。
- 換気性能の向上:湿った空気を効率よく排出
- 断熱性能の向上:結露の発生を防ぐ
- 調湿・防カビ建材の活用:湿度をコントロールしやすい環境へ
それぞれの対策を詳しく見ていきましょう。
換気性能を向上させるリフォーム
湿気を減らすためには、こまめな換気が重要です。空気の流れが生まれることで、湿気を外に出すことができます。
換気性能を向上させるリフォームには、以下の方法があります。
- 換気しやすい窓・ドアへの変更
- 24時間換気システムの導入
- 風通しの良い間取りへの変更
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
換気しやすい窓・ドアへの変更
換気を意識した住まいづくりには、窓とあわせてドアの見直しも重要です。窓には縦すべり窓、横すべり窓、引き違い窓などがあり、それぞれ風の取り込み方や設置場所に応じた特性を持っています。
玄関ドアに関しては、通風機能付き玄関ドアがおすすめです。ドア本体を閉めたままでも、内部の小窓やスリットから空気を取り込むことができます。玄関の風通しを良くすることで、家中の換気効率もアップするのも利点です。
24時間換気システムの導入
湿気対策として有効な手段の一つが、24時間換気システムの導入です。これは窓を開けなくても室内の空気を自動で入れ替える仕組みで、湿気がこもりやすい高気密住宅に特に適しています。
大まかに以下の3つのタイプに分けられます。
- 第1種換気:排気と給気ともに換気扇
- 第2種換気:排気は自然排気、給気は換気扇
- 第3種換気:排気は換気扇、給気は自然吸気
空気が停滞して湿度が高まると結露が発生し、カビやダニの発生を招きやすくなりますが、常に新鮮な空気を取り込むことでこうしたリスクを軽減できます。外気の湿度を抑えながら取り込む機能を持つタイプもあり、梅雨時や冬場の結露対策としても有効です。
風通しの良い間取りへの変更
風通しの良い家をつくるには、風の出入り口を意識した設計が欠かせません。
例えば、部屋に2つの窓を設けることで風が通り抜けやすくなり、効率的な換気が可能になります。窓の配置も重要で、低い位置から風が入り、高い位置へと抜けるように設計することで、空気が自然に循環します。
また吹き抜けのある一戸建てでは、1階から2階へ空気が上昇する流れが生まれますが、上階で排気できないと熱気が溜まりやすくなる点には注意が必要です。リフォームでは、ただ単に窓を増やすのではなく、風の通りやすさや換気効率を考慮しましょう。
断熱性能を高めるリフォーム
外部と内部に温度差がある場合、結露が発生しやすくなります。そこで重要となるのが、断熱性能を高めることです。
断熱性能を高めるリフォームには、次のようなものがあります。
- 窓をペアガラスに交換
- 内断熱リフォーム
- 外断熱リフォーム
窓をペアガラスへ交換
断熱性能を高めるリフォームの一つとして、窓をペアガラスに変更する方法があります。ペアガラスは2枚のガラスの間に空気層を設けた構造で、この空気層が外気の影響を緩和し、室内の温度を安定させる役割を果たします。
これにより、冬は暖かさを逃がさず、夏は外の熱気を室内に伝えにくくなります。また、結露の発生を抑えられるため、湿気対策としても効果的です。
窓の断熱リフォームには、ガラス交換・内窓設置・カバー工法の3つがあります。手軽に始めるならペアガラスなどへの交換、断熱性を高めるなら内窓の設置が効果的です。カバー工法はデザイン性と断熱性を両立でき、既存サッシに新しいサッシを被せて施工します。
内断熱リフォーム
内断熱リフォームは、壁の内側に断熱材を追加して室内の断熱性能を高める工法です。外壁を変更せずに施工できるため外観に影響を与えない他、コストも抑えられる点がメリットです。
建物を外側から一体的に覆う外断熱と違い、内断熱は施工時に隙間が生じやすく、気密性が下がりやすい点は把握しておきましょう。隙間が大きいと冬に結露が発生しやすくなり、カビや湿気の原因となることもあります。
外断熱リフォーム
外断熱リフォームは、建物の外側から断熱材を施工する方法で、建物全体を断熱材で包み込むように仕上げます。この工法は断熱性が高く、室内の温度を一定に保ちやすいため、冷暖房効率の向上や湿気対策として有効です。
一方で、外断熱リフォームを行うと外壁が厚くなるため、敷地や間取りには余裕が求められます。耐震性にも不安が残る他、高気密・高断熱であるため換気計画も十分に立てる必要があります。
調湿・防カビ建材を使ったリフォーム
調湿・防カビ建材を使ったリフォームには、珪藻土の壁へリフォーム、調湿タイプの壁紙へ張替えなどがあります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
珪藻土の壁へリフォーム
調湿・防カビ対策として注目されているのが、壁材を珪藻土に変えるリフォームです。珪藻土は植物性プランクトンの殻が堆積してできた天然素材で、無数の小さな穴が空いているため、空気中の湿気を吸収・放出する機能に優れています。これにより、室内の湿度が安定しやすく、結露やカビの発生を抑える効果が期待できるのです。
珪藻土の施工方法には、壁紙・塗料タイプ・左官仕上げの3種類があります。壁紙は短工期かつ低コストで導入しやすく、塗料タイプはDIYにも適しています。一方、左官仕上げは費用が高めですが、質感や調湿性能を最大限に活用できる方法です。
調湿タイプの壁紙へ張替え
調湿タイプの壁紙への張替えは、手軽に防湿効果を実感できるリフォーム方法の一つです。
壁紙には吸水性ポリマーが含まれており、余分な水分や湿気を吸収し、結露やカビの発生を抑える効果があります。空気が乾燥しているときには、吸収した水分を放出して湿度バランスを保ちます。
住宅に湿気を溜めないために普段からできる工夫
住宅に湿気を溜めないために普段からできる工夫には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、有効な以下の3つの対策をご紹介します。
- こまめな換気や掃除の習慣
- 除湿機やサーキュレーターの活用
- 家具の配置や収納方法の見直し
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
こまめな換気や掃除の習慣
住宅に湿気をためないためには、こまめな換気と掃除の習慣が重要です。
湿気は空気のよどみや汚れた場所に溜まりやすく、カビやダニの発生源となります。特に浴室やキッチン、押し入れなどの湿気がこもりやすい場所は、定期的に窓やドアを開けて空気を入れ替えることが効果的です。
また、掃除を怠るとホコリや汚れが湿気を吸うとその場に留まりやすくなるため、床や棚のほこり取りや、換気扇・フィルターの清掃もこまめに行いましょう。
除湿機やサーキュレーターの活用
湿気対策として効果的なのが、除湿機やサーキュレーターの活用です。梅雨や結露が気になる季節には、除湿機で室内の湿度を下げることでカビやダニの発生を防ぎやすくなります。洗濯物の部屋干しによる湿気対策にも有効です。
また、サーキュレーターは空気を循環させ、部屋全体の湿度を均一に保つのに役立ちます。エアコンや除湿機と組み合わせることで、より効率的な湿気対策が可能になります。湿気がこもりがちな場所では、これらの機器を上手に使うことで、快適な室内環境を保つことができるでしょう。
家具の配置や収納方法の見直し
湿気は窓や断熱リフォームだけでなく、家具の配置や収納方法を見直すことでも対策できます。
まずは、家の中で湿気が溜まりやすい場所を把握します。そうした箇所に大型家具を設置する際は、壁や床と密着させないようにしましょう。壁との間に隙間を作ったり、足付きの家具にしたりするのが有効です。
まとめ
本記事では、湿気対策の重要性やセルフチェック方法、リフォームでできる湿気対策、普段からできる湿気対策などを解説しました。
湿気は住宅の寿命に影響を及ぼすだけでなく、健康被害にもつながる恐れがあるので対策が重要です。普段の生活から湿気対策はできますが、より効果を高めるためにはリフォームも検討してみるのもいいでしょう。
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