福島市で快適な老後を実現!シニア向けリフォームの基本や間取り設計のポイント
福島市で快適な老後を過ごしたいなら、リフォームで暮らしやすい住まいを造っておくのがおすすめです。住まいへの不満を解消し、日々元気に暮らせる住まいを手に入れられます。しかし、シニア向けにどのようなリフォームをすれば良いのか、どのような間取りが良いのか、分からない人も多いでしょう。
本記事では、シニア向けリフォームの基本や間取り、設計のポイントについて解説します。福島市でリフォームに利用できる補助金制度も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なぜシニア世代にリフォームが重要なのか?
シニア世代にとってリフォームが重要になる理由は次の通りです。
- 年齢とともに変化する身体機能と住まいの課題
- 福島市における高齢者人口の増加と住宅事情
それぞれ詳しく解説します。
年齢とともに変化する身体機能と住まいの課題
シニア世代にリフォームが重要になる理由の一つが、加齢による身体機能の変化です。
体の機能は、どうしても年齢とともに衰えていく傾向にあります。筋肉が落ちることで、足腰の動きも悪くなっていきます。そのため、これまでは不便に感じなかった住まいも、住みにくく感じるケースがあります。
また子育てのために購入したマイホームは、子どもが独立して夫婦二人で住むとなると広すぎたり、子ども部屋の掃除のために毎日2階に上がるのが面倒に感じたりすることもあるでしょう。定年退職を迎えてライフスタイルが変化すると、間取りに不満を感じるケースもあります。
このように、体の変化や住まいが抱える課題に対応するためにも、リフォームが求められるわけです。
福島市における高齢者人口の増加と住宅事情
シニア世代のリフォームが求められる理由として、高齢者人口が増加している点が挙げられます。
福島県の高齢者人口(65歳以上の人口)は昭和25年以降増加傾向にあります。令和6年8月1日時点の高齢者は57万8,180人で、前年比で442人増加、人口全体の33.8%を占める状況です。市町村別の高齢者の割合では、福島市は他の市区町村
と比較して高齢者は少ないものの、30%以上35%未満が高齢者となっています。
また福島市が発表した資料には、平成30年時点において旧耐震基準で建築された住宅(持ち家)が2割以上あり、高齢者向けの設備が整っていない家が多いため、耐震化やバリアフリー化のリフォームが必要と記されています。
高齢者の増加と住宅事情も影響して、シニア世代のリフォームが求められているのです。
※出典:福島市.「福島市住宅マスタープラン 第2章 住まいの現状と課題」 ,(参照2025_03_31).
シニア世代が考えるべきリフォーム内容は?
シニア世代が自宅をリフォームする場合、次のポイントを押さえる必要があります。
- 安全性を高めるリフォーム
- 健康寿命を伸ばすためのリフォーム
- 介護負担を軽減するためのリフォーム
それぞれ詳しく解説します。
安全性を高めるリフォーム
シニア世代は、住まいで安全な生活を送れるリフォームを考えましょう。
国民生活センターが平成25年に実施した調査によれば、65歳以上の方が起こす事故の約8割が住宅内で起きていることが分かりました。けがをしやすいのは居室が多く、次に階段、キッチン・ダイニングとなっています。住まいでの事故を防止するには、家の中の危険を排除するためのリフォームが重要です。
具体的には、以下のようなリフォームが挙げられます。
- 移動する際のつまずきや転倒を防止するための段差の解消
- 夜間の危険を防止するための人感センサー付き照明の設置
- 玄関や浴室の床材、階段の踏面を滑りにくいものに変更
安全性を高めるリフォームによって、シニア世代が暮らしやすい住まいにすることが大切です。
健康寿命を伸ばすためのリフォーム
シニア世代のリフォームでは、健康に長生きできるための改修を考えることも重要です。
築年数が経過している場合、設備が古く、不便さや不満を感じるケースがあります。断熱性の低いサッシによって暑さや寒さを感じやすい住まいでは、快適に暮らすのは難しいでしょう。ヒートショック対策として断熱リフォーム、暑さ寒さ対策として複層サッシを導入するリフォームなどを行えば、体への負担が減り、快適に過ごせる住まいとなります。
またシニア世代が自立できるように、スロープや手すりを設置したり、浴室やトイレ、洗面所などをより使いやすいようにリフォームしたりするのもおすすめです。車いす生活になることを見越して、玄関を拡張したり、ドアを引き戸に交換したりするのも良いでしょう。
介護負担を軽減するためのリフォーム
将来のことを考慮して、介護負担を軽減すうるためのリフォームも考えておきましょう。
例えば、廊下やドアを拡張して車いすでも通りやすくしたり、方向転換や切り返ししやすくするためのスペースを確保したりするリフォームなどが挙げられます。また2階建てや3階建ての住居では、上階への移動が難しくなるため、ホームエレベーターを設置するのもおすすめです。
事前に備えておけば、いざ介護が必要になった場合でも、対応しやすくなるはずです。
「終の棲家」としての理想の間取りとは?
終の棲家とは、生涯を終えるまで生活する住居や、最後に住む住居を指します。自宅を終の棲家として考えている場合も、快適に暮らせるようリフォームするケースが多いといえます。
理想的な終の棲家にリフォームしたいのであれば、次のポイントを意識すると良いでしょう。
- バリアフリー設計
- 生活動線を1フロアに集約
- 将来の変化に対応しやすい間取り
それぞれ詳しく解説します。
バリアフリー設計
終の棲家にするためのリフォームでは、バリアフリー設計が欠かせません。
将来、介護が必要になったり、車いす生活になったりする場合に備えて、段差の除去や手すり、スロープの設置などを行うと良いでしょう。廊下や玄関、部屋の入口の拡張も重要です。すぐに手すりを設置しない場合でも、壁を補強していつでも手すりを設置できるようにリフォームしておくのもおすすめです。
いつまでも暮らしやすい住まいにするためには、転倒やけがへの対策が不可欠といえます。バリアフリー設計を取り入れて、将来への不安を緩和しましょう。
生活動線を1フロアに集約
理想的な終の棲家にするためには、生活動線を1フロアに集約して、コンパクトに生活できる間取りにすることも大切です。
例えば、トイレと脱衣所、浴室などの水回りをまとめると、移動が楽になる他、家事の負担を軽減できます。高齢になるにつれてトイレが近くなる場合があるため、寝室のすぐそばにトイレを設置ことで移動距離が短くなり、負担を軽減できます。
設備以外にも、細かく仕切られた間取りを一つの大きな間取りにするのもおすすめです。不要な間仕切り壁を撤去すれば、広くて明るく移動しやすい空間になるでしょう。
将来の変化に対応しやすい間取り
理想の終の棲家にするためには、将来の変化に対応しやすい間取りを考えることも重要です。
今後の生活で万が一車いすが必要になる場合に備えて、室内を車いすでも移動できるスペースを確保したり、介護が必要になった場合のために、トイレや浴室、水回りなどを改修したりすることを考えましょう。また、介護や車いすが必要な場合にどのようなリフォームが必要か把握しておき、本格的なリフォームの下準備をしておくのもおすすめです。
終の棲家にするためには、介護や療養がしやすい住まいにする必要があります。いざというときに対応できるよう、備えておきましょう。
福島市で利用できるシニア向けリフォーム支援制度
福島市では、高齢者等住居(バリアフリー)改修住宅に対する減額措置というシニア向けリフォームを支援する制度が提供されています。これは、リフォームを行った方に対して、リフォームが完了した翌年度に支払う固定資産税が減額されるものです。
制度の概要は次の通りです。
対象住宅 | 次に該当する人が住む新築された日から10年以上経過した住宅
• 65歳以上の人 •介護費件において要介護認定、要支援認定を受けている人 • 障がいのある人 ※改修後の住宅の床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下であること ※賃貸住宅、新築住宅は対象外 ※耐震改修の減額を受けている住宅は対象外 |
対象工事 | 令和8年3月31日までに完了した工事で、自己負担が50万円を超える以下のバリアフリー工事
•廊下の拡幅 • 階段の勾配の緩和 • 浴室の改良 •トイレの改良 • 手すりの取り付け • の段差の解消 • 引き戸などへの取り換え • 床の滑り止め化 ※補助金、介護保険からの支給などを除く |
減額対象面積 | 住宅1戸当たり100平方メートル相当分まで |
減額される金額 | 改修工事が完了した年の翌年度に、対象住宅に掛かる固定資産税を3分の1に減額
※都市計画税は減額の対象外 |
他の減額措置との併用 | 省エネ改修工事を同時に行った場合は、各税額の3分の1を減額
※新築住宅は対象外 ※耐震改修特例を受けた住宅は対象外 ※長期優良認定を受けた省エネ改修による減額措置適用の住宅は対象外 |
申告方法 | 次の書類を添付した上で、改修完了後3カ月以内に高齢者当時居住改修住宅・専有部分に対する固定資産税減額申告書を提出
• 納税義務者の住民票の写し •住民票(65歳以上)、介護保険被保険者証、障害者手帳等のいずれか • 改修工事に係る明細書 • 工事写真(施工前後の比較が確認可能な写真) • 領収書等 • 居住安全改修工事証明書 •住宅改修助成制度、介護保健サービスに関する書類(利用している場合) ※居住安全改修工事証明書を提出できる場合、明細書や工事写真、領収書等の提出は不要 |
申請方法 | 申告書に必要な情報を記入し、添付書類と一緒に窓口に提出 |
提出先 | 福島市役所資産税課 |
問い合わせ先 | 福島市役所財務部資産税課家屋係
住所:福島県福島市五老内町3-1 電話番号:024-525-3716 |
Webサイト | https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shisan-kaoku/kurashi/zekin/koteshisanze/sedo/794.html |
※出典:福島市.「高齢者等住居(バリアフリー)改修住宅に対する減額措置」 ,(参照2025_03_31).
シニア向けリフォームをする場合は、上記の制度が利用できないか確認すると良いでしょう。
シニア世代向けリフォームを依頼する業者の選び方
シニア世代向けのリフォームでは、リフォーム業者選びが重要です。具体的な業者の選び方は次の通りです。
- シニア世代向けのリフォームの実績を確認する
- 介護保険や補助金に関する知識が豊富な業者を選ぶ
- 施主の生活に寄り添った提案ができる業者を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
シニア世代向けのリフォームの実績を確認する
シニア向けのリフォームを依頼する際は、実績のある業者を選ぶことが大切です。リフォーム会社には、それぞれ得意とする分野があり、ターゲットとする顧客層も異なります。
シニア向けのリフォームは、一般的なリフォームとは異なる専門的な工事が必要になる場合が多いため、シニア向けの実績が豊富な業者を選ぶべきです。低価格で若年層を対象としたリフォーム業者では、シニア向けのリフォームに対応できないことがあるかもしれません。
Webサイトや広告で施工実績を確認し、安心してリフォームを依頼できる業者かチェックすることが大切です。50代や60代の悩みが希望に寄り添ってきた業者であれば、シニア向けリフォームにもしっかり対応してくれるでしょう。
介護保険や補助金に関する知識が豊富な業者を選ぶ
シニア世代向けリフォーム業者は、介護保険や補助金の知識が豊富な業者を選びましょう。シニア向けリフォームでは、介護保険や補助金を活用するケースが多々ありますが、利用するには手続きが必要になる他、要件を満たすために関係書類や写真などを提出しなければなりません。
また補助金を利用する場合、申請の期限が設定されているケースがあり、工期や手続き期間を調整する必要があります。介護保険や補助金の申請に慣れていない業者にリフォームを依頼した場合、手続きや書類の不備によって保険による住宅改修費や補助金を受け取れなくなるケースもあるため注意が必要です。
介護保険や補助金の知識や申請の経験があるか、事前に確認することをおすすめします。
施主の生活に寄り添った提案ができる業者を選ぶ
シニア向けリフォームを依頼する業者は、顧客の生活を考えた提案ができる業者を選ぶのがおすすめです。
住まいに求める機能やデザイン、価格は人によって違うものです。こちらの要望を汲み取って間取りや工事内容を提案してくれる業者であれば、安心してリフォームを依頼できます。
質問した際に、分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれる業者や、メリットに加えてデメリットを伝えてくれる業者も信頼しやすいはずです。終の棲家にするために、寄り添ってくれる業者を見極めましょう。
福島市でシニア向けリフォームをお考えの方へ
加齢による体の変化や住まいが抱える課題に対応するには、シニア世代でのリフォームが重要です。安全性を高めたり、健康寿命を延ばしたりできるリフォームなら、終の棲家として安心して暮らせる住まいを手に入れられるでしょう。
また福島市では、シニア向けリフォームを支援する制度が提供されています。リフォーム完了後の固定資産税を減額できるため、要件を満たせる場合は積極的に利用を検討しましょう。
なお福島市でシニア世代向けリフォームを検討している場合は、ONOYAにご相談ください。福島・郡山エリアでのリフォーム・リノベーション実績が豊富で、シニア向けリフォームにもしっかり対応できます。リフォームの相談には無料で対応しているため、いつでもお気軽にお問合せ下さい。