畳から心機一転!フローリングリフォームのメリットとは?費用や基礎知識を解説!

畳は傷みやすく、長い年月が経過するとへこみやささくれが現れるものです。もしかするとあなたはこれを機会に、畳からフローリングへのリフォームを考えているのではないでしょうか。世間でもライフスタイルの変化などをきっかけに、和室を洋室として使えるようリフォームしようという方が増えています。

そこで今回は、フローリングにリフォームするメリットや工事にかかる費用、基本的な知識について解説します。

 

畳をフローリングにリフォームするメリット

畳には畳の良さがあり、断熱性が高い、柔らかく転んだ時にケガをしにくいといったメリットがあります。ただご存知の通り、現代日本の一軒家に使われる床材はフローリングが主流になってきている状況。まずは床をフローリングに変えるメリットについて押さえておきましょう。

 

①お手入れが簡単

湿気が多い場所にカビが発生しやすいことはあなたもご存知でしょう。畳はフローリングに比べて湿気の影響を強く受けます。これは床に飲み物をこぼした場面を想像すれば分かるはず。床が畳の場合、こぼしてすぐに拭き取ったとしても大部分は中に浸透してしまいます。これに対しフローリングの場合は雑巾などでサッと拭くだけと簡単に処理が可能です。

また、昔とは家の建築様式が変わってきたことも少なからず影響しています。かつては主流だった木造の家は現代の家と比べ、耐久性や断熱性に難があるものの、風通しは優れていました。そのため今ほど畳の手入れは大変ではなかったのです。

畳をきれいに使うためには定期的に裏返したり取り換えたりしなければいけません。しかしフローリングなら手入れは掃除機をかけるだけですし、少ししつこい汚れがあっても水や洗剤で拭き取れることがほとんど。カビの発生も畳ほど恐れる必要がありません。

 

②インテリアの幅が広がる

畳を敷いている部屋はインテリアの工夫で雰囲気に変化をつけるのが難しいと言えるでしょう。無理に雰囲気を変えようと洋風の家具を置いても統一感のない印象を与えます。畳でありながら和室以外の雰囲気を再現するのは至難の業です。

その点フローリングであればそのまま使ってもよし、カーペットやラグを敷いてもよし。少しの工夫で部屋の雰囲気を一変させることができます。フローリングにリフォームした後でやっぱり今は畳の気分、という場合はフローリングの上に畳を敷くことも可能。自由度が高くインテリアの幅が広がるのはフローリングならではの魅力です。

 

畳からフローリングへリフォームする際の費用

広さによって費用は大きく変化しますが、今回は6畳の部屋をリフォームするものと想定してみます。この場合、目安となる費用は10万円~25万円ほど。

「ずいぶん幅が広いな」と感じた方もいるかもしれません。実はフローリングといってもさまざまな種類があり、これによって費用が大きく変わるのです。フローリングの種類については次の項目で説明します。

 

フローリング材について

フローリングは大きく以下の2つに分けられます。

□複合フローリング

□単層フローリング

 

複合フローリングと単層フローリングの違い

単にフローリングという場合、通常は複合フローリングのことを指します。これは複数の板を重ねた基板と呼ばれる合板に化粧板(床の表面にあたる板)を貼り付けたものです。

これに対し単層フローリングというのは文字通り1枚の板を木からそのまま切りだしたタイプのフローリング。ここまでは対比して分かりやすく説明するために単層フローリングと書いていますが、一般的には「無垢材」と呼ばれることの方が多いです。リフォームをするにあたって「床はフローリングにするか、それとも無垢材にするか」という言い方を耳にするかもしれません。

複合フローリングと単層フローリングは断面を見れば素人でも一目瞭然です。単層フローリングは明らかに1枚の木でできているのに対し、複合フローリングは色の異なる板がミルフィーユのように重なっていることが見て取れます。

 

複合フローリングのメリット・デメリット

畳リフォーム

https://refopedia.jp/flooring-scratch

 

複合フローリングは単層フローリングと違い量産が可能です。そのため価格が安く、一定の品質が保ちやすいというメリットがあります。また先ほども説明した通り、一般的にフローリングと言えば複合フローリングを指すくらいですので需要も多く種類が豊富。防音性が優れているもの、傷がつきにくいものなど機能的な意味はもちろんデザインも豊富で自分の好みにあったものを見つけやすいのが魅力です。最近は複合フローリングといえどもまるで無垢材のようにきれいで高級感ある仕上がりになっている商品もあります。中には無垢材より高い複合フローリングもあるのでその点は注意しましょう。

デメリットとしては板を貼り合わせるための接着剤などの化学物質が単層フローリングよりも多く使われている点です。人によってはシックハウス症候群やアレルギーを引き起こす可能性があるため、リフォーム直後は換気を行うことが重要です。

 

単層フローリングのメリット・デメリット

畳リフォーム

https://refopedia.jp/flooring-scratch

 

単層フローリングは複合フローリングほどの加工がされていないため、使われている化学物質が少ないことに加え、木の風合いをそのまま楽しむことができます。木材の特徴である調湿作用を活かし夏場の湿気を抑えられる、経年劣化が味になるのもメリットです。

デメリットは時間が経つと割れたり隙間ができてしまったりすること。傷もつきやすく、修理するのも複合フローリングより難しくなります。またこの性質上、床暖房に対応していないものが多く、種類も複合フローリングほど多くないため選択の幅が狭まります。量産が難しいため価格が高くなる傾向にあるのも気になる点です。複合フローリングと比べると数万円高くなることが多いと考えておきましょう。

 

DIYで畳をフローリングにリフォームできるのか

業者に依頼すると費用が高くなると考え、できるなら自分でリフォームできないかと考える方もいるでしょう。結論から言うと、DIYでも畳からフローリングへリフォームすることは可能です。上手くいけば10万円以上かかるリフォームが5万円以下に抑えることもできるかもしれません。ただし、これはあくまでDIYに日頃から取り組んでいる方の話。慣れていない人の場合は失敗して余計な費用がかかることも十分考えられます。手間も大きくかかってしまうのもデメリットです。

 

自分でフローリングへリフォームする際の注意点

自分でリフォームする場合、忘れてはいけないのがフローリング材以外にも断熱材を用意すること。畳にはそれ自体に断熱効果がありますが、フローリングにはありません。断熱材がなければ夏の暑さ、冬の寒さをダイレクトに受けてしまいます。

断熱材を貼り、フローリングも貼り終わったら最後にワックスを塗りましょう。ワックスは時間が経つと取れていきますので、年に2、3回は塗ることをおすすめします。

 

少しでも自信がないならプロに頼むべき

たしかに業者に依頼すると自分でやるより費用は高くなります。しかしリフォーム業者はプロの集団ですから、仕上がりは美しく、工事も自分でやるより早く終わらせてくれます。自分でやると失敗するかもしれないと少しでも感じるのであれば、ここはやはりリフォーム業者に依頼するべきです。

何から手を付けて良いか分からない場合でも、まずは遠慮なく業者へ問い合わせてみましょう。直接話すのが不安という場合は資料請求をするのもおすすめです。



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