センス良く使いやすいキッチンを素敵なキッチン空間をリノベーションでかなえる方法についてご紹介!

新築で家を建ててから20年30年経ってくると、家族構成やライフスタイルなどが変化してくるものです。「ここをこうしたらもっと過ごしやすいのに」といった悩みが出てきやすくなりますね。

特にキッチンは、調理という作業を行うこともあって、見た目の美しさだけでなく効率的に動けるレイアウトであることも求められます。そんなキッチンにするには、リフォームではなくリノベーションで対応する方が適している場合も少なくありません。

今回は、キッチンをリノベーションで新しくするメリットと、リノベーションのポイントについてご紹介します。

リフォームとリノベーションは何が違うの?

キッチンやその周辺をリフォーしようと検討し始めた時に、インターネットや雑誌などで情報を集めていると「リフォーム」と「リノベーション」という2つの言葉が出てくることが多いのではないでしょうか。

リフォームとリノベーションの違いを知っておくと便利なので、ここで違いを押さえておきましょう。

リフォームとは、劣化した設備や内装などを修繕する意味合いが強い工事方法です。キッチンの場合、キッチン本体を新しく交換したり、水栓金具や加熱機器を最新機種に交換したりする工事を指します。基本的には、新築時と同じレベルの状態に戻すのが目的です。

リノベーションとは、劣化した設備や内装を交換して使いにくさを解消するだけでなく、付加価値をつける工事方法です。キッチンの場合、対面キッチンからオープンキッチンにして調理中も家族と会話ができるようにしたり、キッチンの向き自体を変えて動線を短くしたりする工事を指します。新築時から変化した家族構成やライフスタイルに合わせて使いやすいキッチンにすることが目的です。

リフォームは工事範囲がキッチンだけでおさめられるケースが多いのに対して、リノベーションはキッチンに隣接するダイニングやリビングまで工事範囲が広がるケースがほとんどです。使い勝手を良くするだけでなく、住む人の価値観や暮らし方に合わせるのがリノベーションなのです。

キッチンをリノベーションで新しくするメリットは?

キッチンをより使いやすく、好みのデザインにしたいと考えるなら、リフォームよりもリノベーションで計画を進めるのがいいでしょう。キッチンをリノベーションすると、さまざまなメリットがあります。主なメリットをまとめてみました。

・キッチンの形状をより自由にプランできる

キッチンをリノベーションする場合、予算とのバランスもありますが、基本的にはレイアウトや機能、デザインなどを一から好みに合わせて決めていくことができます。「オープンキッチンにして家族みんなで料理を作れるようにしたい」「座りながら調理作業ができるようなキッチンにしたい」など、希望に沿ってプランできるのです。

・デザインへのこだわりを生かせる

以前は、色やレイアウトを自由にプランしようとするとオーダーキッチンにするしかなかったのですが、最近はシステムキッチンも多様化してきているため、オプション仕様によって希望のキッチンが作れるようになってきています。また、リビングやダイニングと一体感のあるキッチンにしたいなら、キッチン本体だけでなく、壁の仕上げ材や照明器具などをリビングやダイニングのインテリアに合わせるととても素敵な空間ができます。

リフォームだと、キッチン本体は新しくきれいになったけれど天井や壁は以前のまま…というケースが少なくありません。空間全体に統一感が出せるのがリノベーションの良さと言えるでしょう。

・より効率的な生活動線にできる

リノベーションでキッチンを新しくする場合は、キッチン内とその周辺も含めて使い勝手を考えていきます。食材を冷蔵庫から出して調理し盛り付けるという調理作業だけでなく、他の行動とのつながりについても考慮する必要があります。

たとえば、調理をしながら洗濯物を干すことが多いならキッチンと洗面室とのつながりを、調理をしながら子供の世話をすることが多いならキッチンとリビングや子どもスペースのつながりをよく検討することが大切。ライフスタイルによって生活動線は異なりますが、リノベーションによってより効率的に家事や育児をこなしていけるような生活動線を確保することが可能なのです。

キッチンのリノベーションで押さえておきたいポイント

料理がさらに楽しくできるように進めたいキッチンのリノベーション。できるだけ希望に近いキッチンを実現させるために、次のようなポイントを押さえて計画していくといいでしょう。

・キッチンの使い方をしっかりイメージする

キッチンのもっとも大きな役割は調理作業ですから、居心地の良さだけでなく、効率的な動き方や収納スペースの広さについても考えていかなければいけません。キッチンをリノベーションするなら、まず調理作業が快適にできるかという視点からレイアウトや機能を考えていくことが大切です。

リノベーションを成功させるために、毎日の生活の中でキッチンをどのように使えるようになれば快適なのかをしっかりイメージしましょう。キッチン内の動き方はもちろん、他の家事とのつながりも含めて使い方の理想のイメージを固めていくと、リノベーションの具体的な内容が絞り込めます。

・周りの空間とのバランスを考える

対面キッチンやオープンキッチンの場合、キッチン空間は開放された状態ですから、隣接するリビングやダイニングのインテリアと統一感を持たせることが大切です。キッチン本体や食器棚、壁面などの仕上げ材のカラーや、照明器具などのデザインのテイストをそろえると、大きな一つの空間としてセンス良く仕上げることができて、結果的にキッチンで過ごす時間も楽しくなります。

独立タイプのキッチンはリビングやダイニングと切り離された空間なので、リビングやダイニングとあえて違う雰囲気のインテリアにするのもいいですね。ただし、リビングやダイニングとの動線がスムーズなレイアウトになるよう、工夫することが必要です。

・収納スペースの確保を忘れない

キッチンは、リビングやダイニング、他の個室とは違って基本的に作業することが目的となる場所です。そのため、作業が効率的に進められるよう常にすっきりと整理された状態であることが大切です。食器や調理器具、食品のストックなどがしっかり収納できる広さと、作業に合わせて出し入れしやすい配置、この2点を考えながら収納計画を立てていきましょう。

キッチンをメインで使う人が使いやすいプランにするという視点も必要です。身長150㎝台の人と170㎝台の人とでは、使いやすい収納スペースの高さは異なりますから、収納スペースを確保する位置を決める際は注意が必要です。また、年を重ねるとしゃがんだり力を入れて引いたりする動作がきつくなるので、扉やキャビネットは負担が少ない仕様にするということも忘れずに。

毎日何度も使うキッチンは、家族の食生活を管理するだけでなく、調理という作業を楽しむ場所でもあります。今よりも使いやすく、好みのデザインでライフスタイルに合ったキッチンを実現するには、リノベーションでフレキシブルに対応していく方法がおすすめ。

ぜひリノベーションで理想のキッチンを作り上げていきましょう。

Page Top