キッチンリフォームの目安はどれくらい住みながら進めるためのリフォーム期間についてご紹介!

住宅のリフォームにおいて、早くリフォームしたい箇所の上位にランキングされることが多いキッチン。汚れや傷み、機能の古さによる使いにくさなど、長年使っているとさまざまな不満が出てきます。毎日使う場所だけに、使いやすいキッチンに早くリフォームしたいと考える人も多いでしょう。

キッチンをリフォームしようと検討する時に気になることのひとつは、工事期間です。リフォーム工事で使えない期間が長いと、日常生活に影響が出て困るもの。実際にどれくらいかかるのかを前もって知っておくと、食生活の目安が立てられます。

今回は、キッチンをリフォームする際の標準的な工事期間と、できるだけ工事期間を短くする方法についてご紹介します。

キッチンのリフォーム期間は何で決まる?

キッチンリフォームにかかる期間は、リフォームの工事内容によって変わってきます。今感じているキッチンへの不満を解消するだけでなく、今のライフスタイルに合ったキッチンにするためにリフォームをすることで、より高い満足度を得られるので、工事内容はよく検討することが大切です。

キッチンをどのようにリフォームして使いやすく快適にするかを考えると、工事内容も決まってきます。キッチンの一部分だけリフォームするのか、キッチン空間全体をリフォームするのかによって、工事を行う項目の数が違うため期間にも差が出てきます。

キッチンリフォームの工事内容と期間は?

キッチンリフォームの工事内容は、3つに大きく分けることができます。どういった工事内容になるのか、目安の期間はどれくらいかについて一つずつ見ていきましょう。

・キッチンの一部の設備機器を交換する

キッチンは、物を収納するキャビネットと下ごしらえや調理を行う設備機器が組み合わさってできています。この2つのうち、水栓金具や食器洗い機、ガスコンロ、レンジフードなどは水や火を使うことで傷みやすく、汚れが発生しやすいので、キャビネットよりも早く劣化していきます。

設備機器は、国内メーカーであればサイズや施工必要寸法が統一されていますから、キャビネットを残して設備機器だけを交換するというリフォームが可能です。たとえば、システムキッチンのガスコンロをIHヒーターに交換したいという場合、ワークトップやキャビネットはそのままで加熱機器部分だけを交換できます。

一部の設備機器を交換するというリフォームの場合は、配管や配線の劣化が少なくまだ使えること、ガスコンロからIHヒーターに交換する場合IHヒーター用の200V電源が分電盤まで入っていることなどの条件を満たしていれば、1日で完了します。もし、事前の現場調査で配管や配線の劣化が見つかったり、200V電源が入っていないことが分かった場合は、追加工事が必要ですので、その内容によって期間が長くなります。

・キッチン本体を交換する

設備機器だけでなく、キャビネットも劣化している場合はキッチン本体を交換するリフォーが適切です。数十年使用していると、シンク下のキャビネットの配管まわりが湿気で傷んでいる、引出しや扉がスムーズに開かない、調味料がこぼれてシミができているなど、気になる傷みや汚れがあちこちに発生していますから、本体を丸ごと交換すると使いやすくなります。

これまで使っていたキッチンと幅や奥行が同じであれば、水道やガスの配管・電気の配線もほぼそのまま生かせるため、壁や床を壊すことなく交換できることもあって2~4日前後で工事が完了します。ただし、配管が傷んでいて修理が必要だったり、キッチンのレイアウトを少し変更する場合は、配管や配線の移動が必要なので全体で7日前後かかるでしょう。

・キッチン本体の交換と合わせて内装もリフォームする

時間の経過に伴って劣化していくのはキッチンだけではありません。キッチンの床や壁、天井なども同じように劣化していますから、キッチンの交換の機会にあわせてリフォームするというケースは多いです。フローリングや壁紙に汚れや傷が目立つというだけでなく、より耐久性のあるフローリングや汚れ防止機能が付いた壁紙に変えたい場合は、キッチンを外すリフォーム時にやり替えると工事が一度で済むので楽ですね。

また、フローリングではなくクッションフロアにしたい、加熱機器まわりの壁面だけでも掃除がしやすいパネル仕上げにしたいといった希望がある場合も、キッチンリフォームに内装リフォームを追加するといいでしょう。

既存のキッチンや内装材を撤去して、下地のチェックや調整を行ってから新しいキッチンや内装材を施工していくという流れになるため、7~10日程度はかかるのが一般的です。もし、キッチンをI型からL形にするなどの形状変更や、新たに収納スペースを追加するなど軽微な間取り変更をする場合は、14~20日程度かかる可能性があります。工事内容によって必要な期間も変わりますから、工事内容が決まったら工事期間がどれくらいになるかを施工会社によく確認することが大切です。

キッチンリフォームの期間を短くするポイントは?

キッチンは食事を作ったり食材を管理したりする場所なので、リフォーム工事中に使えなくなるのは不便なものです。希望の工事内容によって最低限必要な工事期間は決まっていますので、その目安の工事期間で完了するように注意しておきたいポイントをお伝えしましょう。

・事前に工程表を確認しておく

リフォーム工事の内容が決まると、どの工事をいつ、どれくらいの期間をかけて行うのかを計画する工程表が作れます。工事開始から完了まで、キッチンリフォームの流れを把握するための資料ですから、工事開始前に必ず施工会社から受け取って確認しておきましょう。

住みながらキッチンリフォームを進める場合、工事内容によっては水道や加熱機器が使えない日が出ます。いつ、どれくらいの時間使えないのかを知っておくと、総菜を買ったり外食するなど事前に計画を立てられますから、よくチェックしておくことが大切です。

・晴天が続く時期に工事を依頼する

キッチンリフォームは住宅内部で行う工事ですから、外装工事とは違って天候が直接工事に影響することはありません。しかし、梅雨や台風、降雪など、地域によっては物流に影響が出る天候が続く場合があります。

気候が安定している時期に工事をすれば、発注した商品の到着が遅れるといった問題は起きにくいので、工程表通りに工事を進めやすいでしょう。

・追加工事を増やさない

事前の現場調査で配管や配線の状態をチェックするものの、実際に床や壁を壊してみたら予想以上に劣化していて追加工事が発生するということはリフォームの場合珍しいことではありません。ただし、施工業者はこうした事態を想定して1~2日予備日を設定していますから、全体の工程が大きくずれることはありません。

ただし、工事が始まってから「やっぱりこうしてほしい」などと内容を変更したり、「ついでにここにも棚をつけてほしい」などと希望を追加したりすると、工事内容が増えるので完了日が後ろにずれていく可能性があります。こうした事態にならないよう、打ち合わせ段階でしっかり希望を出して施工業者に伝えておくことが大切です。

キッチンリフォームは、工事内容によって必要な工事期間が大きく変わりますし、一時的に使えなくなることもあります。事前に家族の予定とすり合わせておくためにも、自分が希望するキッチンリフォームだとどれくらいの期間がかかるのかを把握して、リフォームがスムーズに進むようしっかり打ち合わせをしておくことをおすすめします。

Page Top