トイレの床リフォームはどうすればいい?費用や床材について解説

あなたはトイレの床をリフォームするにあたり、どんな床材を選べば良いのかといった悩みを抱えているのではないでしょうか?リフォーム工事を行うのは業者ですが、具体的にどんなリフォームをしたいか決めるのは依頼主であるあなたです。一口に床材といってもそれぞれにメリット・デメリットがあるため、アドバイスをもらうことはできても最後は自分で決めなくてはいけません。

トイレの床材を選ぶ上で知っておいていただきたいのはトイレの床はあなたが思っている以上に汚れやすく劣化しやすいということ。個人差はあるでしょうが、トイレは1日1回といわず数回使うのが当たり前ですよね。それだけ汚れる機会も多く、また水回りということもありダメージが蓄積しやすいのです。最近はトイレに限らずリビングやお風呂でも耐久性の高い床材、手入れのしやすい床材が登場していますが、トイレの床材はそれらの床材以上に気をつけるべきものだといえるでしょう。

そこで今回は具体的にどのような床材を選べば良いのか、またそれぞれどれくらいの費用がかかるかなどについて解説します。

トイレの床材に適しているものとは?

せっかくのリフォームですから現代風のオシャレなデザインにしたいと考えるのも無理はありません。しかし、先ほども説明した通りトイレの床は非常に汚れやすくダメージを受けやすい場所。掃除の手間なども考えて床材を選びましょう。

掃除のしやすさ

「トイレが汚れるといっても、一番汚れるのは便器であって床はそうでもないのでは?」と考える方がいるかもしれません。しかし床は気づかないうちにどんどん汚れてしまうもの。特に立って用を足す男性がいる場合はパッと見ただけでは分からない小便の雫が床に飛び散っているのです。こまめに掃除をしたりトレイのマットを頻繁に交換していたとしても、思いもよらない場所に汚れが広がっているとそれは臭いや劣化の原因となります。すぐに拭き取れば問題ない汚れでも、しばらく放置することで落ちにくくなってしまうこともあるでしょう。

トイレを清潔に保つには丁寧に掃除をすればいいというのは正論ですが、最初から汚れにくい床材を選ぶのも生活の知恵。できるだけ凹凸の少ないものや防汚加工が施された床材を選ぶとトイレ掃除の大変さが多少は和らぐはずです。

水はもちろんアンモニアや洗剤にも強い床材を選ぶ

ただでさえトレイは水回りと呼ばれる設備。そんなトイレの床材が水に弱いとあっという間に劣化が進んでしまいます。また、トイレは他の部屋よりも頻繁に掃除することになるわけですので洗剤への耐性があることもほぼ必須。変性・腐食に強いトイレ用の床材を選びましょう。アンモニアに強い床材であればさらに安心です。これらの条件を満たした床材であれば掃除も楽になり、臭いを防ぐこともできるでしょう。もし、それでもあえて汚れに強くない床材を使いたいということであれば水が染み込みにくくなるよう追加の対策を施してもらうことをおすすめします。

フローリングには要注意

フローリングはリビングやその他の部屋で非常に人気のある床材です。家全体の統一感をとるため、トイレの床材もフローリングにしたいと考える方も多いでしょう。しかし、できることならトレイの床にはフローリングは避けた方が無難。木という素材は水に弱く、洗剤やアンモニアが付着すると変色などの原因になってしまうからです。とはいえトイレにもフローリングを使いたいというニーズは少なくないため、トイレに使ってもある程度の耐久性を持つ床材も開発されています。どうしてもフローリングにこだわりがあるのであればそういった商品がないかリフォーム業者に相談してみるのもおすすめです。とりあえず見た目がフローリングに近ければ良いということであればフローリング風のクッションフロアを採用するという手もあります。

リフォームしやすい床材を選ぶ

「今から次のリフォームを想定しなければいけないの?」と思うかもしれませんが、トイレの床は汚れやすく劣化が早いため再びリフォームをする可能性も決して低くはありません。例えば床材にタイルを起用する場合、再び床をリフォームする時にはトイレ本体も外す必要が出てきます。そもそもトイレに限らず水回りのリフォームは10年に1度くらいのペースで行うのが基本。後々のメンテナンスを楽にするためにもリフォームしやすい床材を選んでおくと良いでしょう。

おすすめの床材はクッションフロア

ここまでトイレの床材に採用するべきものの特徴を紹介しましたが、中でもおすすめなのがクッションフロアです。クッションフロアの特徴はなんといっても耐水性が高いこと。キッチンや洗面所など、その他の水回りでもよく使われている床材なのでトイレにもピッタリです。さらにクッションフロアは他の床材にくらべ価格が控えめ。できるだけリフォーム費用を抑えたいと考えている方にもおすすめの床材となっています。人気の床材ということもありデザインも豊富ですので、きっとあなたも気に入る商品を見つけることができるでしょう。

トイレの床をリフォームする費用の目安

リフォームに対して高額なものというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実はトイレの床リフォームはリフォームの中でも安く済ませられる工事の一つ。トイレの広さや床材に何を使うかによっても費用は変わりますが、主な床材に取り替える場合の目安を以下に紹介します。

  • クッションフロア:2万円~5万円
  • フローリング:3万円~7万円
  • タイル:5万円~10万円
  • 高機能タイル:10万円~20万円

床をリフォームするなら壁や天井も一緒に交換してしまおうと考える方も多いはず。壁と天井を一緒にリフォームすれば見た目が一気にきれいになりますし、まとめて行えば別々にリフォームするよりも費用を浮かせられるのでおすすめです。追加費用もそれほど高くなく、安いもので5,000円、高くても3万円程度で済みます。この機会にトイレ全体のリフォームについても検討してみてはいかがでしょうか。

トイレの床リフォームで気をつけるべき点

トイレの床リフォームをするにあたり、床材選びはとても重要なことではあるのですがそれ以外にも気をつけるべき点がいくつかあります。

床の高さ変更で不便にならないよう注意する

衛生のため、トレイの個室にスリッパを置いている方も多いのではないでしょうか。トイレの個室と廊下の間に段差があり、その段差のおかげでドアを開けた時にスリッパが邪魔にならないという場合だとリフォームをして床の高さが変わることによって扉を開けにくくなってしまいます。

トイレの床に排水溝を新設する場合

トイレの床に排水口があれば、掃除のために床を水で濡らしても排水口にそのまま流せば良いためとても便利です。しかし排水口はしばらく使っていないと下水の臭いが逆流し、むしろ衛生環境を悪くしてしまう場合も。せっかく新設したのに使わなければ役にたたないどころか悪影響になってしまいます。といっても頻繁に使っていれば問題ないのかというとそうとも限りません。いつも排水溝を使っていると今度はホコリなどが排水口に詰まり、水が溢れたり悪臭がしたりすることも考えられます。トイレだけで済めばまだしも、ひどい場合だとリビングなど隣り合った部屋にある空間にも影響を及ぼす可能性も否定はできません。排水溝を新設する際はそれが本当に必要なものかよく検討することをおすすめします。

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