外壁タイルリフォームまとめ!タイルの特徴や張り替え費用について

あなたは自宅の外壁にタイルを使用していますか?外壁にはさまざまな種類がありますが、どんなデザインに仕上げたいのか、耐久性や機能性を重視したいかによって、選ぶのに悩んでしまう方も多いです。どっしりと安定感のあるタイルで外壁をリフォームしたいと思うなら、メリットやデメリット、張り替え費用について知っておくべきでしょう。

タイル張りの外壁は重厚感や高級感があり、デザイン性が高いことが特徴です。デザインだけでなく耐久性やメンテナンスの考慮した上で、タイルの特徴を徹底的にまとめてみました。

 

外壁タイルの特徴は?

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「耐久性」「耐火性」「耐熱性」「耐寒性」「防汚性」に優れていることが外壁タイルの特徴。外壁タイルは1,000度~1,300度の高温で、粘土や長石を混ぜ合わせて焼いた厚さ40ミリ未満の外壁材です。優れた耐久性を持っており、気候による影響を受けにくく、紫外線や雨風の劣化に強いです。

耐火性と耐寒性に強いので、温度変化でダメージを受けることも少なく、一年中通して住宅をがっちりと支えてくれるでしょう。さらに傷も付きにくいため、どんなときでも外観を損なうことなく、住宅を維持できます。その上、防汚性も高くなっており、雨が降るだけで汚れが落ちていきます。

数多くの機能性を持っていることから、他の外壁と比べても優れていると言えるでしょう。

 

外壁タイルのメリットは?

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それでは、外壁タイルにはどんなメリットがあるのでしょうか?「メンテナンス」「デザイン」の観点から見ていきましょう。

 

高い耐久性からメンテナンスいらず!

外壁タイルは非常に優れた耐久性を持っているため、メンテナンスがほとんど必要ありません。さまざまな気候でもダメージを受けることがありませんし、汚れも雨で落ちてしまうので、定期的な塗装もしなくて済みます。

例えば、外壁が塗り壁やサイディングなら、なら傷や汚れが目立ちやすいです。7年前後で定期的に塗装をする必要があり、メンテナンスコストがかかってしまうでしょう。しかし、タイルを使用すれば塗装の塗り替えは全くありません。外壁タイルなら汚れが目立っても、高圧洗浄をするだけで美しい外観を取り戻せます。

ただし、タイルの目地部分はメンテナンスが必要なことには注意しておきましょう。そのまま放置していると、耐久性が低下してしまいますし、地震で亀裂が入ることもあります。そのため、長期的に使用していくためには、目地部分には注意しておきましょう。

 

重厚感と高級感のあるデザイン

外壁タイルを使用すれば、デザイン性の高さが魅力の1つ。外壁タイルは天然素材から作られているため、ナチュラルに高級感のある外観を出してくれます。他の外壁材にはない風合いを出せるので、あなたに合った外観が作れるようになるでしょう。

また、カラーリングやデザイン性が豊富にあるため、自由度の高い住宅が作れます。外壁タイルはサイディングと比べると、一生の付き合いとなるマイホームですから、こだわりの外壁タイルを選んでみてください。

 

外壁タイルのデメリットは?

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メリットの多い外壁タイルですが、デメリットもあります。「初期コスト」「危険性」の観点から見ていきましょう。

 

初期コストが高い

外壁タイルの住宅を作るときには、初期コストが高くなることがデメリット。外壁材の主流であるサイディングと比較しても、倍以上のコストがかかります。例えば、窯業系サイディングは㎡あたり3,000~15,000円、塗装は㎡あたり約2,000~5,000円が相場。

しかし、タイルは㎡あたり8,000~3万円、下地パネルは㎡あたり5,000円のコストがかかります。他の外壁材と比べると、かなり初期コストが高くなります。素材によって費用は大きく異なるので、十分に注意しておくと良いでしょう。

ただし、サイディングは塗装だけでなく、20~30年で張り替えも行わなければなりません。総合的なコストで見ると、外壁タイルの方がトータルコストは安くなります。外壁の汚れが気になっても塗装は別に良いという考えであっても、張り替えは行わなければなりません。

さらに、塗装のメンテナンスをせずに放置してしまうと、張り替えまでの期間が短くなります。コストを抑えようとすると、結果的にトータルコストが高くなるジレンマが発生してしまいます。そのため、初期コストは高いものの、一概に外壁タイルが高いとは言えないでしょう。

 

剥離による危険性

初期コストが高いことだけが外壁タイルのデメリットではありません。タイルは接着剤を使用して外壁に貼り付けるため、剥離によって落下することがあります。あなたもマンションのタイルが落ちて、通行人がケガをした…なんてニュースを聞いたことはありませんか?

しかし、最近の外壁タイルは経年劣化による剥離は起きにくくなっています。100%落下しないとは限りませんが、施工が正しく行われていれば問題はありません。劣化した素材や手抜きのリフォームを行う業者だと、危険性が高くなります。そのため、信頼のおける業者を選べば、剥離による危険性は回避できるでしょう。

外壁タイルの種類

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外壁タイルは吸水率や釉薬の使用、成形・施工方法によって種類が変わります。1つずつの区分をしっかりと捉え、違いを知っておきましょう。

 

吸水率による種類

 Ⅰ類(磁器質):吸水率3.0%以下
 Ⅱ塁(せっ器質):吸水率10.0%以下
 Ⅲ類(陶器質):吸水率50.0%以下

 

磁器質タイルは吸水率が低い分、親水性が高くなっており、水の膜を張ることが特徴です。雨が降ったときに汚れを浮かし、きれいに洗い流せることがメリット。せっ器質タイルは柔らかさを活かして、表面を加工しやすいタイルです。レンガ風のカザ愛やつるんとした外壁を作ることもできるため、お気に入りの外壁が作りやすいでしょう。

陶器質タイルは吸水率が高いことから、外壁に使用されることはほぼありません。内装用のタイルとして考えておくと良いでしょう。

 

釉薬・成形方法による種類

防汚性を高めるための釉薬をタイルに塗るかどうかによって、種類は分かれます。表面をつるんと仕上げたいなら、釉薬を使用した施釉タイルがおすすめ。施釉タイルは光沢だけでなく、着色可能でデザイン性が高いです。

釉薬を塗らずに素焼きタイルの外壁に仕上げたいなら、無釉タイルが良いでしょう。無釉タイルは、粘土や長石などの自然な風合いを活かしていることが特徴です。施釉タイルより高額になりやすいですが、タイル本来の良さを出したい方にぴったり。あなたの仕上げたいデザインに合わせて、釉薬を塗るか決めてみてください。

また、成形方法によっても乾式成形と湿式成形の2種類にわかれます。乾式形成は高圧プレス機で押し固めて作るため、それぞれのタイルがずれることなく作れます。そのため、統一感のある外壁に仕上げたい方にぴったり。

湿式成形ではサイズに合わせてカットする成形方法で、表面に模様が付けられることが特徴です。デザインの自由度が高く、バリエーションが豊富です。

 

施工方法の種類

タイルの施工はモルタルを使用した湿式工法、接着剤のみ使用する乾式工法に分かれます。湿式工法は一枚ずつ、もしくはシート状のタイルを職人が貼り付けていくもの。そのため、施工業者次第で大きく仕上がりが異なります。

乾式工法はベースサイディングの上に外壁タイルを接着剤で貼り付けるもの。タイルの剥離による危険性がありましたが、最近は接着剤の技術が高まり、安全な工法になっています。湿式工法はビルやマンションに使用、乾式工法は一戸建てに使われることが多いです。住宅のサイズに合わせて、正しい工法を選ぶようにしてください。



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