キッチンリフォームを検討する時は事例を参考にしよう!参考になるさまざまなキッチンリフォームの事例をご紹介!

リフォームしたい場所として常に上位に挙がるキッチン。「こんなキッチンになったらもっと使いやすいな」「次はこういうキッチンで料理を楽しみたい」など、リフォームを検討し始めた時はさまざまな理想を頭の中に描くものです。

しかし、理想のキッチン像があっても具体的なイメージがなかなかつかみづらいのもよくあること。「本当に現実にできるのだろうか」という不安を感じて、迷いが大きくなるといったケースも少なくありません。そこで今回は、キッチンリフォーム後の完成イメージが具体的に持てるよう、さまざまなキッチンリフォームの事例について紹介します。

事例1:調理から配膳までの動線がコンパクトなキッチン

現在の主流である対面タイプやオープンタイプのキッチンは、調理を行う場と配膳・片付けをする場とに距離ができるケースが多いです。しかし本来この作業は一連のものですから、コンパクトに動ける動線になっているととても楽です。

この事例は、キッチンをシンプルなI型にし、すぐ横にダイニングテーブルを並べることで調理から配膳・片付けまでの作業が効率的にできるよう工夫されています。キッチンの廊下側に収納キャビネットを設け、キッチン内に大型の食器棚を置かないことで、圧迫感のないキッチンとなり、ダイニングスペースとの一体感が上手に演出されています。

事例2:家族で料理が楽しめるアイランドキッチン

キッチンを「調理する場所」ではなく「家族で一緒に過ごす場所」として使いたい場合は、アイランドキッチンがおすすすめです。キッチンの周囲を回遊できるため、キッチン側からだけでなくリビング側や両サイドに立っても調理ができるのが大きな特徴です。また、キッチン側とリビング側どちらにも収納キャビネットを設置できるため、同じ横幅なら壁付けキッチンや対面キッチンよりも収納量がアップします。

この事例のようにコンロ前に強化ガラスを設置することで解放感を高めれば、LDKという一つの大きな空間を実現できます。キッチンは作業する場であると同時に、家族でコミュニケーションをとる場所にもなり、リビングやダイニングと同じような役割の空間に変えていけるのです。

事例3:年齢を重ねても使いやすいキッチン

「料理をするのは好きだけれど、長時間立ったまま作業をするのはつらい」という悩みは、年齢を重ねてくると出てきやすくなります。下ごしらえが長くかかるレシピに挑戦する場合は立ちっぱなしの時間が長く、足腰に負担がかかりやすいのです。体力が落ちてきやすい年代にキッチンリフォームを行う場合は、楽に調理ができる工夫がされたプランを考えるのがおすすめです。

この事例はダイニング側に収納を設けないことで、軽く食事を摂ったりお茶を飲んだりできるようにしたのが本来の目的ですが、フラットなワークトップなので、座って下ごしらえなどの作業を行うという使い方も可能。キッチンダイニングの空間が広くない間取りにもぴったりです。

事例4:コンパクトな動線が使いやすいⅡ型キッチン

キッチンの形としてもっとも多いI型は、本体の横幅寸法によってはシンクからコンロまでの横移動の距離が長く、意外に非効率な動きが増えるケースがあります。仕事と家事育児の両立が課題である子育て世代や、キッチン内での移動をできるだけなくしたいシニア世代におすすめなのは、1~2歩の移動で調理作業がほぼ完結するⅡ型キッチンです。

Ⅱ型キッチンは、横幅を縮小できると同時に調理動線がコンパクトになるため、調理作業の効率が上がって時短家事を実現しやすいです。一人がシンク側に、一人がコンロ側に立って同時に作業ができるレイアウトでもありますから、複数で調理をする機会が多い家庭ならぜひ検討してみましょう。

事例5:調理に専念できる独立キッチン

キッチンが他の空間と切り離されている独立キッチンは、調理中に家族と会話をしたり小さな子どもの様子をうかがうと言ったことが難しいことから、年々少なくなってきています。しかし、調理中に出る匂いや音がリビングやダイニングに流れない、多少散らかっていても来客時に慌てなくてすむといったメリットもあります。

この事例では、キッチン本体以外にキッチン家電を置くスペースやパントリーも設置してあるため、作業性や収納性は非常にいいと言えます。勝手口もあるのでごみ捨てもスムーズですし、ダイニング側に小さな開口スペースが設けてあるので閉塞感はあまり強くないでしょう。家族や来客の気配を感じながら調理ができるので、独立キッチンであっても孤独感はそう強くないのではないでしょうか。

事例6:下部キャビネットをカスタマイズしたキッチン

「家族や来客との距離が近い」「複数人でわいわいと料理をつくれる」といったメリットが注目されがちなアイランドキッチンですが、独立キッチンや対面キッチンのようにキッチン上部に吊戸棚がないため収納スペースが少なくなるのがデメリットです。開放感と引き換えに収納量は減ってしまうため、キッチン内やその周辺で食器や調理器具の収納場所を別に確保する必要があります。

この事例では、キッチンのダイニング側にカップ類を収納できる小さなオープンスペースを設けることで、ダイニング側からコーヒーやお茶などをさっと準備できる効率的な使い方ができるように工夫されています。キッチン下部は扉付きの収納であることが一般的ですが、家庭によって適した収納の形は違いますから、使い勝手がいいようにカスタマイズしておくとキッチンリフォームの満足度も高まるでしょう。

事例7:収納スペースが充実しているキッチン

調理を行う場所であるキッチンは、収納したいアイテムがたくさんある場所でもあります。食器は家族の分だけでなく来客用も準備しておきたいですし、調理器具も使用頻度にかかわらずさまざまなアイテムがあります。さらに乾物やビール・水などのかさばるストックをあわせて収納するスペースも必要です。しかし、キッチン内ですべてこれらのアイテムを収納できるようなスペースを確保するのは難しいケースが多いでしょう。

この事例では、キッチン内の収納はキッチン本体下部と背面のカウンターのみですっきりとまとめ、隣接した場所にパントリーを設けています。毎日の調理作業で必ずしも使わないアイテムも多いわけですから、キッチン内に収納せずキッチンに近いこうした専用スペースで収納すれば十分活用できます。通路に支障が出ないよう、引き戸にしているのもさりげない工夫ですね。

事例8:家族との距離が近い壁付けキッチン

調理中もリビングにいる家族と会話をしたい、小さい子どもの様子を確認したい、そういう要望を持つ人は多いでしょう。リビングやダイニングとゆるやかにつながりながらも、作業する場所としてある程度の独立性も持たせたい、そんなオープンとクローズのバランスが絶妙なレイアウトのキッチンは使いやすいものです。

この事例は、調理に集中できる壁付けキッチンでありながら、リビングとの間にカウンターを設けることでさりげなく独立性も確保できています。アイランドキッチンのような開放感はかえって落ち着かないという場合は、カウンターで仕切るという方法がおすすめです。

価値観やライフスタイルによって、希望のキッチンスタイルはまさに十人十色。より希望に近い形へとアレンジしていくための参考として、キッチンリフォームの事例を活用してみてください。

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