台所のリフォームを成功させるポイント!選び方や費用についても解説

「家全体をリフォームするのは難しいけど、せめて台所だけはリフォームしておきたい。とはいえ、どういった点に気をつければ良いのかも分からないし、費用や手順のイメージも浮かばない……」

今回はそんなあなたにアドバイス。台所のリフォームを進める上で必要になる知識についてご紹介します。

台所のリフォームに取り掛かる前に

リフォーム業者へ依頼する前に、まずはリフォームで何を実現したいのか明確にしておきましょう。まずは具体的に実現したい内容を書き出します。例えば収納を増やしたい、食洗機など新たな機能を追加したい、使い勝手の良いものにしたい、などなど……。

一通りリフォームに求めるものを書き出したら、次は大まかに優先順位をつけていきます。リフォームを計画する方は「せっかくだからできるだけ良いリフォームにしよう」とあれもこれも手を出しがち。費用が膨らみ過ぎて予算オーバーになってしまうことが珍しくありません。優先順位を決め、リフォームのコンセプトを決めておけばあらかじめ決めた予算から大幅にズレてしまうリスクを減らせます。

台所にかかる費用の目安

リフォームの内容によって費用はまったく変わってきますが、台所の形状とグレードから大まかな目安をご紹介します。形状ごとの特徴についても解説しますのでぜひ参考にしてください。

I型

I型は最も一般的な台所の形状です。写真の通りシンクやコンロが一直線に配置されているタイプ。メジャーな形状であることから販売されている商品の種類も多く、自分の求める台所を見つけやすいというメリットがあります。デメリットは台所の幅が広くなりすぎるとやや使いにくくなってしまうこと。複数人で台所を使う場合は動線が重なり、体がぶつかってしまうこともあるでしょう。

グレードごとの費用目安は以下の通りです。

  • シンプル:50万円~
  • スタンダード:60万円~
  • ハイグレード:70万円~

L型

写真のようにシンク、コンロがL字状に配置されているのがL型の台所。I字の次に一般的なタイプです。体の向きを変えるだけで台所の機能を使い分けることができるため作業効率が上がり、料理や洗い物でかかる負担を減らすことができます。デメリットは配置の仕方によって使いにくくなる場合があること。コーナー部分のスペースが無駄になってしまいやすいので注意しましょう。

グレードごとの費用目安は以下の通りです。

  • シンプル:60万円~
  • スタンダード:70万円~
  • ハイグレード:80万円~

対面型

オシャレで見た目が優れていることから最近人気を集めている形状。洗い物をしながらテレビを見ることができたり、家族とお喋りをしながら料理をすることができます。しかし対面型の台所は他の形状に比べややスペースを広めにとる必要があります。

グレードごとの費用目安は以下の通りとなっています。ただし対面型は配管の状況によって工事費用が高くなる場合もあり、思っていた以上の費用になる可能性もあります。

  • シンプル:70万円~
  • スタンダード:80万円~
  • ハイグレード:90万円~

台所リフォームのオプションについて

台所の機能といえばコンロやシンク、グリルが挙げられますが、最近はそれ以外にも複数のオプションがついたタイプの台所も販売されています。オプションによって台所の使い勝手には大きな差が生まれますので、せっかくのリフォームを満足できるものにするためにも検討してみてはいかがでしょうか。

食器洗い機

食器洗い機というと家電量販店等で販売されている商品をイメージする方が多いかと思います。また、汚れが落ちにくく結局手洗いしなければいけないことも多いといったイメージをお持ちの方もいるでしょう。ところが最近の食器洗い機は高性能で、かつ台所に組み込まれたビルトインタイプというものがあります。食器洗いの手間を減らせるだけでなく、見た目がスッキリするのも嬉しいポイント。手で食器を洗うよりも水の量が少なくて済み、節水効果も期待できます。

ダウンウォール

ダウンウォール吊戸棚に関するオプション。台所の天井付近についている棚を吊戸棚というのですが、踏み台を使わなければいけなかったり手をグッと伸ばさなければいけなかったりなど、あまり使い勝手が良いとはいえませんよね。バランスを崩して倒れてしまった経験がある方も少なくないでしょう。

ダウンウォールは写真の通り、中身を取り出す時に目の前まで降りてきてくれるタイプの吊戸棚。使わないものを閉まっておく場所にするのではなく、頻繁に使う道具も入れておけるため収納を有意義に使うことができます。取っ手を引っ張るタイプ以外に電動式のものもあるので、背が低くそもそも吊戸棚まで手が届かないという方にも便利です。

ビルトイン浄水器

水道水をそのまま使うのが不安で浄水器を使っている方もいるでしょう。蛇口に取り付けるタイプの浄水器は見た目がゴツゴツとしており、正直見た目はあまりよくありません。台所をリフォームするのであればビルトイン浄水器を導入してみてはいかがでしょうか。

上の写真のような浄水器であれば見た目もスマートで落ち着いた印象に仕上がります。直流、シャワーなどの切り替えもワンタッチ。浄水器にカートリッジは4ヶ月に1度ほどの交換が必要になります。



台所のリフォームを依頼する時に気をつけるポイント

補修が必要な場合もある

リフォームの工事は新築と違い想定外の事態に見舞われることがあります。例えば元の台所を取り外した時に見えない部分で劣化が進んでおり、まずは基礎部分を修復しなければいけない場合など……。このように事前に渡されていた見積もり以上の費用がかかってしまうことも十分考えられます。事前打ち合わせの際は見積もり以外に追加で何か費用がかかる可能性はないか聞いておきましょう。

追加の依頼で費用がかさむことも

いざリフォームを始めてみると、もう少し工夫してみたいと思うこともあるはず。軽微な追加依頼であれば無料で対応してくれることもありますが、当然追加費用がかかることもあります。この追加費用がかかることを知らなかった、もしくは思っていた以上の費用を請求されたといったトラブルを防ぐため、追加の依頼をする時は口約束で済ませるのではなく見積もり書を作成してもらうようにしましょう。

打ち合わせは綿密に

実際に工事を進めていくと、事前に思い描いていたリフォームと違うように感じることがあるかもしれません。例えば新しく導入した台所が既存の壁や床にマッチしていなかった場合などが考えられます。依頼する立場からすると最初に言ってくれればと思うものですが、費用をできるだけ押さえてとオーダーされていたからあえて説明しなかった、なんてことも考えられます。

このようなトラブルが起きてしまうのはコミュニケーション不足が原因。リフォーム業者とは事前にしっかり説明してもらうとともに、少しでも分からないことがあればそのままにせず、必ず疑問が解決するまで質問しておくことが大事です。

台所に限らずリフォームは事前準備が大事

リフォームをするにあたっては分からないことが多く、業者へ任せきりにしてしまいがち。とはいえ、あまりに任せきりにしていては上で説明したようなトラブルに発展してしまうこともあるでしょう。失敗を防ぐには事前準備が重要です。

依頼主ができる事前準備は少しでもリフォームの知識を身に着けておくこと。当サイトではこのページ以外にもリフォームに関するさまざまな情報を揃えています。よかったらリフォームを依頼する前に他のページも見ていってください。

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