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二世帯同居をきっかけにリフォーム!親・子・孫が快適に暮らせる家をつくるコツを解説!

共働き世帯の増加や高齢化など、ひと昔前と比べると生活環境が大きく変わってきた現代。夫婦だけでは仕事と子育ての両立が難しい、親が介護の必要な年齢になってきているなどの問題を解決するために、実家や自宅をリフォームして二世帯同居を検討したいという人が増えてきています。

二世帯同居をするためのリフォームは、年代の違う家族が全員快適に暮らせるようになることが大きな目的ですから、一般的なリフォームとはまた違う成功のポイントがあります。
そこで今回は、二世帯住宅へのリフォームを行うメリットとデメリット、リフォームを進める際のポイントについてご紹介します。

二世帯住宅のメリットとは?

親世帯と子世帯という二世帯が同居するスタイルである二世帯住宅。まずはどのようなメリットがあるのかをつかんでおきましょう。

・家族で協力し合える

二世帯住宅の場合、別居している時よりも何かと協力し合える体制が取れます。

たとえば、子世帯が共働きだと、子供の世話を夫婦で分担して行う必要があります。ただし、分担するといっても実際には妻の方に大きな負担がかかっている世帯がほとんど。結局妻がフルタイムでは働けないケースが多く、世帯年収が上がりにくいので経済的にギリギリの生活ということは珍しくありません。また、親世帯から考えた場合でも、実家で年老いた父母だけで暮らしていると、「体調不良になった」「廊下で転倒してけがをした」といったことが起こらないか不安でしょう。

二世帯住宅であれば、家族の誰かがいますから、経済的にも精神的にも安定感が出ます。もし介護をすることになっても支え合えますね。

・費用が抑えられる

もしフルリフォームする場合、プランにもよりますが二世帯住宅だと共有できるスペースが増えるため、工事費用が抑えやすくなります。もしキッチンや浴室といった水回りを共有することになれば、設備費だけでなく住み始めてからの光熱費も節約できます。
リフォームローンを組む場合は、両親の年齢や工事費用にもよりますが、両親と子供とで相談してリレーローンなどを設定できますから、それぞれが単独でリフォームするよりも費用がかからない可能性が高いでしょう。二世帯住宅のリフォームは減税措置もありますから、こうした制度を上手に活用すれば、低価格で新しく住みやすい家が手に入れられることになるのです。

二世帯住宅のデメリットとは?

これまで違うライフスタイルで過ごしてきた世帯同士で同居する二世帯住宅は、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。

・プライバシーが守りにくい

もっとも気になるデメリットは、プライバシーの問題です。年代が20年30年違いますから、ライフスタイルが大きく違うのは自然なことで、これが同居するにあたっての大きなネックになりやすいです。たとえば、食事や入浴の時間がずれているとお互いに落ち着きませんし、友人を頻繁に呼ぶかどうかによっては日中の過ごし方にストレスがたまることもあります。

こうしたプライバシーの問題は、リフォーム時の間取りをよく検討することで解決することが大切です。

・価値観が違う

プライバシーの問題と並んでよく問題になるのは価値観についてです。リフォームの検討段階で、間取りプランや住宅設備、内装といったさまざまな項目について親世帯と子世帯とで意見が異なってしまうことは珍しくありません。キッチンの機能はどこまでつけるか、和室が必要か、どこまでバリアフリー化するかなど、お互いに譲歩し合うとしても自分の希望が100%通せないのが単独リフォームにはないデメリットと言えるでしょう。

二世帯住宅のリフォームにおける間取りは主に3パターン

実家もしくは自宅を二世帯同居のためにリフォームする場合、住み心地を大きく左右するのは間取りです。二世帯住宅の間取りは主に3パターンに分かれますので、それぞれ見ていきましょう。

・完全同居型

二世帯がひとつの住宅の中で完全に同じスペースを共有し、常に一緒に暮らすパターンです。玄関や水回り、庭などはすべて共有で、いわゆる大家族で暮らすイメージですね。同じ時間に過ごす家族の人数が増えますから、家族が集まるスペースであるリビングやダイニングは広めに確保する必要があります。また、浴室やトイレや親世帯のことを考慮して、バリアフリー化しておくといいでしょう。

プライベートな空間はそれぞれの個室のみになりますから、プライバシーの問題は事前によく相談しておくことが重要です。また、家族の荷物を収納するスペースをどう配分するかも、快適に暮らすためのポイントとして押さえておきましょう。

・部分共用型

食事や団らんの時は一緒に過ごして、それ以外の時間はそれぞれの世帯に分かれて過ごすパターンです。団らんとプライバシーの両方を楽しめるので、二世帯同居のいい点をピックアップできる形と言えます。キッチンや浴室などの水回りは共用にするケースもありますが、来客時やそれぞれの一日のスケジュールなどを考えて、共用するのがいいかどうかをしっかり検討しましょう。

たとえ玄関が別々でも、住宅内部でゆるやかにつながっている間取りが多いです。自分の時間を過ごしにくいと感じる家族もいるかもしれないので、全員が自分の生活リズムを崩さずに暮らせるように間取りのつなげ方はよく検討しましょう。

かたを設定がポイントです。
また、部分共用型の場合、あえて部屋を共有することで家族間のつながりを持てるように設計されているため、一人の時間を確保しにくいという点を懸念する人もいます。書斎やミセススペースなど、作業や勉強に集中できるスペースを別に確保しておくのもひとつの方法です。

・完全分離型

独立二世帯として、住宅内でそれぞれの世帯が完全に分かれた間取りのパターンです。玄関をはじめ、キッチンや浴室・トイレなどの水回りもすべて二世帯分確保します。各世帯の生活リズムを守りながら、すぐ隣にお互いが住んでいるという安心感を得られるでしょう。

ただし、生活リズムが違いすぎると、二世帯とはいえほとんど顔を合わせずに何日も生活するといった形になってしまう可能性があります。子どもの成長を見守ったり団らんを楽しむといった二世帯住宅ならではのメリットが、あまり感じられないということになりかねません。プローチや庭、ウッドデッキなど、住宅の外部分でお互いの存在を身近に感じられるつながりのあるプランにするのがおすすめです。

二世帯同居のためのリフォームを成功させるポイントとは?

二つの世帯が同居するスタイルである二世帯住宅のリフォームを成功させるには、何といっても事前の話し合いをしっかりすることが重要です。間取りや工事費用、同居がスタートしてからの暮らし方など、できれば1年前後はじっくりと時間をかけて話し合うのがおすすめです。特に子供がいる場合は、同居する場所が実家か自宅かによって子供の通う学校の校区が変わりますから、今後の教育方針も踏まえてよく調べて検討することが大切でしょう。

また、二世帯住宅のリフォームにおいて間取りを大きく変更する、たとえば増築などのプランを検討するのであれば、建ぺい率や容積率をチェックしておくことが重要です。敷地の面積に対して、建てることができる住宅の床面積の割合を示したものが建ぺい率、延べ床面積の割合を示したものが容積率です。「家族が増えたから広くしよう」と敷地ギリギリ」まで建てることはできませんから、施工業者とよく相談しながら各場所の広さをチェックしましょう。

同居の良さも大変さも味わう二世帯同居は、リフォームでどういった住宅に変えていくかによって住み心地が大きく変わってきます。家族全員が笑顔で暮らせるように、じっくり話し合いながら間取りや費用について検討することをおすすめします。