仙台市でアウトドアリビングを楽しもう!ウッドデッキリフォームの基本と費用の目安
ウッドデッキは、庭の有効活用ができ、ご自宅での暮らしがさらに豊かになるとして、人気の高いエクステリアです。仙台市は比較的温暖な気候のため、ウッドデッキを設置して、アウトドアリビングを楽しむのに適している地域といわれています。ウッドデッキリフォームをする場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
本記事ではウッドデッキに使用される素材の種類や、費用相場、設計・デザインのポイントを解説します。第二のリビングとしてウッドデッキがあれば、ご自宅でのくつろぎ方の幅が広がります。ぜひ本記事を参考にして、暮らしを彩る素敵なウッドデッキを設置しましょう。
庭をもっと活用! 仙台市で広がるアウトドアリビング
一年を通して比較的温暖な気候の仙台市は、都市機能と自然環境のバランスが取れており、暮らしやすい都市として人気があります。
夏場は湿度がやや高めで、夏日(25度以上)や真夏日(30度以上)の日が続くことはありますが、気温が35度以上となる猛暑日を記録することは、ほとんどありません。加えて、東北地方でありながら、冬も比較的暖かく、降雪量が少ないことも特徴です。
このように気候に恵まれている仙台市は、アウトドアリビングを楽しむのに適している環境だといえます。
アウトドアリビングとは、庭やバルコニー、屋上など、屋外の空間を居室のように利用することを意味します。すでに戸建てにお住まいの方の場合、バルコニーや屋上を後から設置するのは大変ですが、ウッドデッキならリフォームで比較的簡単に設置できるため、庭の有効活用が可能です。
ウッドデッキを設置すれば、家族でバーベキューなどを楽しめる他、友人などを招いてホームパーティーもできます。また、ガーデニングやDIYの趣味がある方は、ウッドデッキで作業をすれば、室内が汚れてしまう心配がありません。小さなお子さんがいるご家庭なら、夏はプールを設置して、思いっきり水遊びを楽しむこともできます。一般的にウッドデッキは日当たりが良い箇所に設置するので、物干しスペースとしての活用も可能です。
ウッドデッキを設置することで、これまでにない自宅での楽しみ方が増えます。家族の笑顔が増え、さらに豊かな暮らしを送れるようになるでしょう。
ウッドデッキの素材の種類
ウッドデッキに使用される素材を大きく分けると、「天然木」と「人工木」があります。ここからは、ウッドデッキに使用される素材の特徴を見ていきましょう。
天然木
天然木は、自然に育った木のことです。一般的に、一本の木から切り出した「一枚板」や、切り出した木材を縦方向に接着して幅の広い板にする「巾矧ぎ(はばはぎ)材」などが、天然木と呼ばれます。
ただし、どの範囲までを天然木と呼ぶかは、明確に決まっていません。小さく短い木材を貼り合わせて板にした「集成材」、木材の破片や繊維を接着させて板にした「木質ボード」、薄くスライスした天然木を複数枚重ねて板にする「合板(ベニヤ)」なども、天然木と分類されることがあります。
天然木で作ったウッドデッキは、天然素材ならではの風合いやぬくもりが感じられ、美しい木目も楽しむことができるのが特徴です。また、後述する人工木よりも熱が伝わりづらいため、真夏に裸足でウッドデッキの上に出ても、熱さを感じにくいでしょう。
ただし人工木と比べると、メンテナンスに手間がかかる傾向にあります。小まめにお手入れしないと劣化が早まり、ささくれができてけがをしてしまう恐れがあります。
天然木は「ハードウッド」と「ソフトウッド」の2種類があります。それぞれの違いについても、詳しく見ていきましょう。
ハードウッド
ハードウッドは、広葉樹から切り出した木材のことです。主に以下のような木から切り出したハードウッドがウッドデッキに使用されます。
- ウリン
- イペ
- イタウバ
- セランガンバツ
ハードウッドは、その名の通り硬い木材で、ずっしりとした重みがあるため高級感や重厚感を感じさせるのが特徴です。ソフトウッドに比べると、耐久性が高く、湿度が高い場所で使用しても、反りにくい傾向があります。シロアリや腐食にも強いです。防腐処理や塗装を施さなくても、15〜30年程度は使えるといわれています。ただし、定期的に塗装した方が、見た目の美しさを保ちやすいです。油分を多く含んでいるハードウッドを選べば、独特の艶も感じられます。
ハードウッドは、ウッドデッキに適している素材ではありますが、ソフトウッドに比べると価格が高い傾向にあります。とはいえ、メンテナンスの手間はソフトウッドよりも軽減されるので、長い目で見ると、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
ソフトウッド
ソフトウッドは、針葉樹から切り出した木材のことです。主に以下のような木から切り出したソフトウッドが、ウッドデッキに使用されます。
- スギ
- マツ
- ヒノキ
- オーストラリアサイプレス
- レッドシダー
ソフトウッドは柔らかい木材のため、肌触りがなめらかで、ハードウッドよりも加工しやすいのが特徴です。DIYでウッドデッキを作る場合でも、比較的扱いやすいでしょう。また、ハードウッドよりも安価なので、コストを抑えてウッドデッキを設置できます。
ただし、耐久性はハードウッドよりも乏しく、劣化しやすい傾向にあります。衝撃にも弱いため、物を落としたりぶつけたりすると、ウッドデッキが壊れてしまう可能性もあるでしょう。湿気に弱いので腐りやすく、シロアリによる被害が発生しやすいです。小まめなメンテナンスが必要になるため、面倒に感じてしまう方には向いていません。
ただし近年は、耐久性を高めたソフトウッドも登場しています。また、浸透タイプの木材保護剤を使用すれば、腐食やシロアリの被害からウッドデッキを保護することが可能です。
人工木
人工木とは、粉状の木材に樹脂を混ぜて作った素材のことです。天然木のような木の温もりは感じられないものの、近年は本物の木と見間違うような人工木も登場しています。
人工木は天然木と異なり、水をほとんど吸収しません。腐食やカビ、シロアリが発生しにくく、メンテナンスもほとんど不要です。お手入れの手間が少ないウッドデッキを設置したい方には、人工木が適しているでしょう。ささくれや反りなどが起こる心配もありません。
一方で、熱伝導率が天然木より高いため、日差しが強い時期には、ウッドデッキが暑くなってしまうことがあります。ただし、熱が伝わりにくいように加工された人工木も登場しており、裸足でウッドデッキを楽しみたい方におすすめです
また人工木は安価なものもありますが、中には天然木よりも費用が高額になるものもあります。とはいえ、天然木のようにメンテナンスの手間がほとんどかからないため、コストパフォーマンスには優れた素材です。
素材別比較表
天然木(ハードウッド・ソフトウッド)、人工木の比較をまとめました。
– | ハードウッド | ソフトウッド | 人工木 |
耐久性 | 中 | 低 | 高 |
メンテナンス性 | 中 | 低 | 高 |
熱伝導性 | 中 | 中 | 高 |
価格 | 高 | 低 | 低〜高 |
環境負荷 | 中 | 低 | 中〜高 |
ただし、上記はあくまで傾向であり、樹種や商品によっても特徴が異なります。
ウッドデッキのリフォームにかかる費用
ウッドデッキのリフォームをするには、どの程度の費用がかかるのでしょうか。ここからは、費用相場や費用の内訳、オプション費用などを解説します。
費用相場
種類ごとのウッドデッキの費用相場は以下の通りです。
ハードウッド | ソフトウッド | 人工木 | |
相場(㎡当たり) | 50,000〜70,000円 | 30,000〜60,000円 | 25,000〜75,000円 |
ただし上記はあくまで目安であり、素材の種類や業者によって費用は異なります。
費用の内訳
一般的に、ウッドデッキの費用の内訳は「材料費」と「設置工事費」です。フルオーダーの場合は、これらに加え「設計費」が発生するケースもあります。
ただし、費用の内訳に何が含まれているかは、業者によって異なります。工事を依頼する際は、見積もりを取り、不明な内訳があれば内容を確認しておきましょう。また、後から発生する可能性のある費用があるかどうかも、確認しておくと安心です。
オプション費用
ウッドデッキを設置する際は、以下のようなオプションが付けられることがあります。
- 屋根
- オーニング
- サンシェード
- 床下囲い
- フェンス
- 階段
- 目隠し
- 手すり
これらのオプションも、素材やデザイン、業者によって異なるので、見積もりの段階で確認しましょう。一般的に屋根を付ける場合の相場は15万円〜、フェンスを付ける場合の相場は1㎡当たり2〜4万円程度とされています。
DIYと業者依頼の費用比較
近年、DIYが流行っていることもあり、ご自身でウッドデッキを設置する方も増えています。
DIYでウッドデッキを設置する場合、材料費はかかりますが、設置工事費や設計費はかかりません。また業者の費用には利益も上乗せされているので、その分も節約できます。一概には言えませんが、業者に依頼した場合の半額程度で抑えられる可能性があるでしょう。
ただし、DIYをする場合は工具を用意する必要があります。すでに持っている方は手持ちの工具で作業できますが、全く工具がない方は、必要なものを購入するか、レンタルしなければなりません。また、硬い材質であるハードウッドを使ってDIYする場合、プロ用の工具が必要になることもあるので注意が必要です。
ウッドデッキの設計・デザインのポイント
ウッドデッキを設計・デザインする際は、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。満足度の高いウッドデッキを実現するために把握しておきたい5つのポイントを解説します。
庭や通路の広さを考慮する
ウッドデッキを設計する際は、庭や通路の広さを考慮しましょう。
「広々としたウッドデッキを作りたい」という方は多いです。しかし、庭や通路の広さを考慮せずに、大きなウッドデッキを設置してしまうと、庭がほとんど埋まってしまったり、通路が通りにくくなったりしてしまうことがあります。
エクステリア全体のバランスを取るためにも、動線を適切に確保するためにも、庭や通路の広さを考慮したサイズ感で設計しましょう。庭の形状や通路の位置によっては、長方形に限らず斜めにカットされた形状や円状のウッドデッキにするのも一つの方法です。
ウッドデッキと室内の色調を統一する
洗練された雰囲気のウッドデッキに仕上げるためには、ウッドデッキと室内の色調を統一することをおすすめします。
ウッドデッキと室内の色調が全く異なると、アンバランスな印象になりやすいです。統一感を出すためには、フローリングと色調を合わせるのがおすすめです。フローリングと統一すると、ウッドデッキやリビングが広々として見えるので、開放感のある空間作りができます。また、外壁や窓枠などと統一するのもおすすめです。
お子さんやペットの安全に配慮する
ウッドデッキを設置する際は、お子さんやペットの安全にも配慮しましょう。
小さなお子さんやペットは、ウッドデッキから転落してしまう恐れがあります。転落防止のためには、フェンスを取り付けるのが効果的です。また、ウッドデッキから飛び降りてしまう恐れもあるので、階段や手すりを付けることも検討しましょう。
プライバシー対策を行う
快適にウッドデッキを活用するためには、プライバシー対策を行うことも大切です。
目の前の道路や歩道から丸見えの位置にウッドデッキを設置する場合、せっかく設置しても人目が気になって、活用しなくなるケースも少なくありません。目隠しとしてフェンスを設置すれば、人目を気にすることなく、ウッドデッキでの時間が楽しめます。
ただし、フェンスを設置すると圧迫感が出てしまうことがあるので、フェンスの色合いやデザインのバランスもしっかりと検討することをおすすめします。
オーニングの設置を検討する
ウッドデッキを設置する際は、一緒にオーニングの設置も検討すると良いでしょう。
オーニングは「日よけ」「雨よけ」の意味で、布製の「ひさし」のようなもののことです。カフェやレストランの屋外席に、よく取り付けられています。
オーニングは日差しを遮ることができるため、紫外線予防や熱中症対策にも効果的です。
夏場は日差しが窓に当たるのを防ぐことで、室内温度の上昇を防げるため、電気代節約にも効果が期待できます。また、雨が入り込むのも防げるので、天候にかかわらずウッドデッキを活用しやすくなるでしょう。
設置する位置によっては目隠し効果も期待できるため、プライバシー対策をしたい方にもおすすめです。オーニングのデザインにこだわれば、おしゃれなカフェやリゾート地のバルコニーのようにもなるので、理想のウッドデッキを演出できるでしょう。
仙台市でウッドデッキリフォームをお考えの方へ
夏は比較的涼しく、冬は温暖な気候の仙台市にお住まいなら、リフォームでウッドデッキを設置するのがおすすめです。これまでと違った庭の楽しみ方ができるようになるので、より暮らしが豊かなものとなるはずです。素材の種類やデザインにこだわって、ご自宅にぴったりの素敵なウッドデッキを設置しましょう。
仙台市を中心に数多くのリフォームやリノベーションを手掛けてきた株式会社オノヤでも、ウッドデッキのリフォームに対応しています。庭周りや外装のリフォームと合わせて施工を行うことも可能です。ウッドデッキの設置を検討している方は、お気軽にご相談ください。