快眠＆おしゃれ！後悔しない寝室リフォームのポイントと事例について解説します！
毎日十分な睡眠はとれていますか？睡眠は健康だけではなくメンタルにも影響を及ぼすことがあり、睡眠不足が続くとどうしてもイライラしがちに。
睡眠の質を上げるためには、寝室環境の見直しが必要かもしれません。「寝室は明るい色づかいにしている」「静かに眠りたいのに騒音が気になる」という場合は、リフォームで改善してみませんか。
今回は寝室リフォームにありがちな気を付けてほしい失敗例や、快眠できる環境づくりのためにおすすめのリフォーム方法をご紹介します。
1.快適な寝室でゆっくり眠ろう！
1-1.落ち着かない寝室は眠りの質が下がる
日本は世界で一番寝ていない国だといわれています。しかしながら、睡眠は成長を促すだけでなく、心を安定させ、記憶を固定し、免疫機能を高めるなど、様々な働きがあります。だからこそ、ぐっすりと良質な睡眠を取らなければなりません。
厚生労働省では「健康づくりのための睡眠指針」として12か条の項目を上げており、その中の1つに「安眠のための環境づくり」があります。
参照：「健康づくりのための睡眠指針 2014」より
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
快適な寝室の環境を考える際、温度や湿度だけでなく、色や外からの明るさ、騒音など多く気をつけるべきポイントがあります。「寝つきがよくない」「もっとゆっくり眠りたい」と感じる人は、寝室そのものに問題がある可能性があります。
寝室を見直して、よりよい睡眠がとれるように思い切って部屋をリフォームするのもおすすめです。
1-2.人が立ち入らない寝室こそこだわりたい
寝室は独立した部屋である場合が多く、玄関やリビングのように来客があっても人目につくことはありません。だからこそ家全体の雰囲気を気にせず、寝室だけ大胆にテイストを変えてリフォームする人も少なくありません。
華やかなクロスや床材、さらには間接照明などを取り入れてオリジナルデザインを楽しむことができます。
2.寝室リフォームでありがちな３つの失敗
2-1.朝日がまぶしい
「朝日で自然に目覚められるような部屋にしたい」と寝室を東向きにする人もいますが、朝日がまぶしすぎて安眠できないといったケースがよくあります。
東向きになっている寝室の場合、確かに朝日が差し込みますが、朝日がまぶしすぎて早朝に目が覚めてしまいがちです。朝日は早朝5時くらいから上がるので、7時くらいまで寝ていたい人にとっては辛いかもしれません。
東向きの部屋は西日が入らないため夕方は快適ですが、一般的な生活リズムであればそもそも夕方に寝室を使うことは少ないでしょう。夏の間は朝日で部屋の温度が上昇し、蒸し暑くなってしまうことも多いです。
2-2.部屋の雰囲気が明るすぎて休まらない
清潔なイメージカラーの「白」は家のテーマカラーとしても人気ですが、寝室のメインカラーにはあまり向いていません。白い寝室はまぶしすぎて、心が休まらなくなってしまいます。
真っ白い壁や白い家具、白のベッドシーツなどはとてもクリーンでオシャレに見えますが、実際白に囲まれた寝室で寝るとなると、意外と寝付きにくいという人が多いようです。
寝室の照明にも注意しましょう。電球の色には「電球色」・「昼光色」・「昼白色」と3種類に分類されますが、青白く光る「昼光色」は寝室には不向きです。明度が高く部屋の隅々まで照らす昼光色は勉強部屋や書斎向きで、脳を活性化させる色だからです。
2-3.騒音が気になり眠れない
立地や周囲の環境が原因の騒音を不快に感じる人は多いです。特に家が道路沿いにあり寝室も道路に面しているような場合は、夜も車の走行音やバイクの騒音、救急車のサイレンなど逃げ場のない騒音に悩まされる場面も少なくないでしょう。
生活していく中でも、外部の騒音は気持ちのいいものではありません。部屋割りや立地などが原因で寝室を動かせない人の中には、深刻な騒音問題に頭を抱えている人も多いです。少しでも騒音を和らげられるようなリフォームをしなければ、慢性的な睡眠不足になってしまう恐れがあります。
3.寝室リフォームをするうえで大切なポイントと事例
3-1.落ち着いたクロスやインテリアで寝やすい環境を整える
快適な寝室にリフォームするためには、テーマカラーを落ち着いた色に統一するのがいいでしょう。ベージュやブラウン、グレーといった色ならホテルライクな高級感のある寝室にすることができます。
寝室の場合、クロスも落ち着いた色に張替えることをおすすめします。さらに、できるだけ家具も減らし、シンプルな寝室になるようにリフォームしましょう。
リビングやキッチンには、ソファやダイニングテーブルなどの家具を多く置くためベーシックな白い壁紙が向いています。ですが、寝室全体を白い壁紙にして家具を減らすと光を反射しやすくなり、寝室がまぶしくなってしまいます。
・クロス張替えの値段はいくら？
6畳ほどの寝室なら、全体的にクロスの張り替えをしても5万円以内でできることが多いでしょう。壁紙も吸湿や蓄光機能を持っているタイプもあるので、機能的な壁紙にすれば費用は上がります。
リフォームの中でもクロスの張替えはコストを抑えてできるので、寝室のように独立した部屋なら予算をかけずに印象をがらっと変えることができますよ。
・家具の配置はどうする？
寝室の家具の配置で注意すべきことは、頭上に壁面収納などの家具を置かないことです。寝ているときに頭上に物があると、無意識に警戒して寝にくくなることがあります。
寝室をリフォームするなら、インテリアも合わせて一緒に提案してくれるリフォーム業者がおすすめです。自分であれこれ悩んだり調べたりせずとも、プロ目線で素敵な寝室をコーディネートしてもらえます。
3-2.寝室リフォームにはおしゃれな間接照明を取り入れよう
間接照明は、部屋を直接照らさずに壁や天井に光をあてて反射した光で部屋を照らします。 光源が直接目に入らないため、眩しさを抑えることができたり、空間に奥行きや柔らかいニュアンスを加えたりすることもできます。おしゃれな雰囲気をつくれるので、寝室をはじめリビングに取り入れる家も増えてきています。
快適な寝室にリフォームするなら、間接照明を取り入れるといいでしょう。暖色の電球色を使った間接照明なら快眠効果と部屋のアクセントの2つの相乗効果で、ホテルのように快適に過ごせる寝室にすることができます。
・間接照明の種類について
間接照明には、「コーブ照明」・「コーニス照明」・「バランス照明」の3つの種類があります。
「コーブ照明」は天井を照らすタイプで、部屋の天井を高く見せてくれる効果があります。「コーニス照明」は壁を照らすので、お気に入りのクロスや絵画を組み合わせることで一層おしゃれな雰囲気をつくりだすことができます。「バランス照明」は壁と天井の両方を照らし、部屋全体を広く見せてくれます。
・間接照明のリフォームにかかる費用はいくら？
寝室にどれくらい間接照明を取り入れるかでも、リフォーム費用は大きく変わってきます。寝室全体を間接照明でリフォームするのであれば、60万円以上はかかるでしょう。
デザイン力のあるリフォーム会社に相談すれば、コストを抑えながらもおしゃれなリフォームプランを提案してくれますよ。
3-3.二重窓で防音性を高める
騒音に悩まされる寝室は、早急にリフォームして改善していく必要があります。
車など外部の騒音対策としては、窓をリフォームするのが効果的です。窓の内側にもう1つ窓を取り付ける内窓や二重窓といわれるリフォームをおすすめします。内窓リフォームは既存のサッシや窓ガラスに手を加えることはしないので、戸建てに限らずマンションでもよく行われています。
また二重窓には、防音だけではなく断熱効果も期待できます。窓と一緒に取り付けるサッシはアルミ製が多いですが、熱伝導率の低い樹脂製サッシを使用すればより断熱効果が高まります。二重窓の両方に鍵をつけることができるので、防犯効果も高められます。
・二重窓リフォームにかかる費用はいくら？
高さ180センチ程度の掃き出し窓を二重窓にする場合、およそ7万円～10万円程度でリフォームすることができるでしょう。立地によって使用できる窓の材質も異なるので、実際の家をリフォーム業者にしっかりと見てもらうことをおすすめします。
3-4.【事例】家の雰囲気を活かしておしゃれな寝室へリフォーム
築50年と年数が経過しているものの古めかしい印象のない家で、個性が光る寝室にリフォームした事例です。寝室にある掃き出し窓は断熱性の高い窓に入れ替えて、機能性を高めています。
寝室以外にも床や天井を解体して組み直したり、玄関と複数のリフォームを行っているので、リフォーム費用は総額で350万円ほどの事例です。個性が光る、郷愁を感じられる素敵な寝室にリフォームされました。
