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【仙台市版】老後も安心な「終の棲家」リフォーム|快適な生活のための間取りとは?

人生の終わりまで住み続ける、終の棲家。年齢を重ねても安心かつ快適なライフスタイルを送るには、心身ともに健康なうちから終の棲家のことを考えておかなければなりません。

 

そのためには、具体的なポイントやおすすめの間取りなどを理解しておく必要があります。

 

そこで本記事では、老後も安心して暮らせる「終の棲家」にするためのリフォームの概要や6つのポイントを解説します。終の棲家リフォームでおすすめの間取りや、リフォームで考慮したい仙台市の特徴もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

なぜ必要?仙台市で考える「終の棲家」リフォーム

仙台市でなぜ「終の棲家」リフォームが重要となってくるのか、そして早めにリフォームを計画するメリットを詳しく見ていきましょう。

 

仙台市の高齢化の状況と住まいの現状

 

仙台市では高齢化が進んでおり、終の棲家リフォームの需要が高まっています。2015年時点で65歳以上の人口比率は22.6%でしたが、2040年には36.8%に達すると予測されています。

 

年少人口が減少し、老年人口が増加する中で、特に75歳以上の人口は地下鉄や仙台線の鉄道駅周辺を中心に大きく増える見込みです。このような状況下では、バリアフリー化やヒートショック対策のための断熱性向上など、高齢者が安全・快適に暮らせる住宅へのニーズが一層高まります。

 

また仙台市では、持ち家率が50%近くとなっています。多くの人が自宅で老後を迎えることを前提に、終の棲家としてリフォームを考える必要があるでしょう。

 

※参考:仙台市.「仙台市における住宅事情等に関する現状分析」p6 p14 ,(参照 2025-04-26).

 

早めにリフォームを計画するメリット

 

老後を見据えたリフォームは、できるだけ早い段階で検討するのが理想です。タイミングは各家庭や住宅の状況によって異なりますが、60代前後、特に定年退職のタイミングで取り組み始めてみるのがいいでしょう。

 

この時期にリフォームを進めることで、より長い期間快適な暮らしを楽しむことができます。例えば、住宅の断熱性能を高める工事は一度施工すれば30年程度効果が持続するため、なるべく早くリフォームした方が長期的な点でみるとコストパフォーマンスにも優れています。

 

年齢を重ねるにつれ、身体的な負担やモチベーションが低下していくことも考慮すると、体力や資金に余裕がある60代のうちにリフォームを計画することが、安心した老後への備えとなるでしょう。

 

シニア向け「終の棲家」リフォーム 6つのポイント

ここでは、シニア向けの「終の棲家」リフォームの6つのポイントをご紹介します。

 

  1. バリアフリー化
  2. ヒートショック対策
  3. 無理のない動線・動作
  4. 維持や手入れが楽な素材・設備
  5. ライフスタイルの変化への対応
  6. 防犯性

 

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

 

1.バリアフリー化

 

バリアフリー化は「終の棲家」としての住まいを整える上で欠かせない視点です。

 

まず、住まいの移動をサポートするために、動線上に手すりの設置を検討しましょう。玄関やトイレ、浴室の出入口など、身体の支えが必要となる場所を中心に配置すれば、安全性を大きく向上させることができます。

 

また、わずかな段差が高齢者の転倒リスクを高めるため、スロープを設けて段差をなくすことも効果的です。普段から車椅子を利用している人にとっても、ちょっとした段差の移動が楽になります。

 

床材は滑りにくい素材へと変更することも効果があります。特に水回りや玄関などは注意が必要ですが、ノンスリップ性のある素材を選べば、転倒リスクを低減させられるでしょう。

 

さらに、出入口の開き戸を引き戸に変えると、開閉時のスペースが最小限で済みます。車椅子を使っていても、介助や移動がしやすくなるでしょう。

 

2.ヒートショック対策

 

終の棲家リフォームでは、ヒートショック対策も欠かせません。

 

ヒートショックとは、気温が急激に変化することで血圧が大きく変動し、失神・心臓発作・脳内出血・大動脈解離などが引き起こされる現象です。普段の生活でも発生する可能性があり、特に冬場の入浴時、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動する場合にリスクが高まります。

 

ヒートショックのリスクを減らすには、住まいの温度差を小さくすることが重要です。例えば、脱衣所や浴室にも暖房設備を取り入れておくと、寒暖差を小さくできるでしょう。

 

また、断熱リフォームも効果的です。天井・床・壁に断熱材を敷き詰めたり、断熱性能の高い窓ガラスに張り替えたりするリフォームもあります。

 

その他、タイル張りの古い浴室はユニットバスへと交換すると、暖かさが大幅に向上します。浴室の寒さ対策が不十分な場合は、浴室全体のリフォームを検討してみるのもいいでしょう。

 

3.無理のない動線・動作

 

無理のない動線・動作は、高齢期の住まいづくりで重要なポイントです。

 

年齢とともに体の動きがゆっくりになり、ちょっとした移動や動作でも負担に感じやすくなります。そこで意識したいのが、日常生活の中で「どの順番で」「どのくらいの距離を」「どう動くか」といった動線の設計です。

 

例えば、トイレと寝室を近くに配置したり、キッチンとダイニングの動線を短くしたりすることで、住まい全体の移動負担を軽減できます。

 

また、なるべくしゃがんだり背伸びをしたりしなくても済むように収納やキッチンの戸棚の高さを調整するなど、日常の動作そのものも楽にする工夫が大切です。手すりや段差のない床と組み合わせれば、よりスムーズに移動できる住空間になるでしょう。

 

住宅が2階建ての場合は、将来的に階段の上り下りが負担になることを想定して、1階部分に寝室を設けるのがおすすめです。

 

4. 維持や手入れが楽な素材・設備

 

終の棲家を考える上で、維持や手入れが楽な素材や設備を選ぶことも大切です。年齢を重ねると、掃除やメンテナンスに多くの手間をかけるのが難しくなってきます。以下のポイントを抑えておくといいでしょう。

 

  • レンジフードを採用する
  • 水回りは水垢が付きにくい素材を使う
  • 部屋の凹凸を減らす

 

維持や手入れが楽な住まいを目指すなら、レンジフードを採用するといいでしょう。換気扇とフードが一体となったレンジフードはメンテナンスがしやすい点が特徴です。

 

水回りは水垢が付きにくい素材を用いるようにしましょう。人工大理石やセラミック、ステンレスなどは水垢が付きにくい素材の代表例です。より掃除の手間を省くために、浴槽や床を自動洗浄する装置を取り付けるのもおすすめです。

 

また、部屋全体の凹凸を減らすことも重要です。収納が部屋内に突出する形だと、掃除も手間がかかるので、収納は壁内に収める方法を取り入れてみてください。

 

5. ライフスタイルの変化への対応

 

終の棲家のリフォームでは、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる設計が重要です。

 

若い頃と比べて、年齢とともに生活リズムや必要な空間は大きく変わります。身体的機能が徐々に衰え、運動量が減ることも考慮しなければなりません。

 

まず重要になるのが、将来的に介護が必要になり車椅子になることを考慮して、広々としたリビングや廊下に設計することです。移動しやすい空間を確保しておくことで、日々の暮らしの負担を減らし、介助が必要になった場合でもスムーズな生活動線を保つことができるでしょう。

 

また子どもが独立すれば、子ども部屋が不要になります。たとえ不要となっても、そのまま使わずにいるとホコリがたまるので、放っておくわけにはいきません。終の棲家リフォームでは、今は使っていない子ども部屋をいかにして活用するかも重要になります。

 

6. 防犯性

 

高齢者が暮らす住まいでは、防犯対策にも十分な配慮が必要です。実際、高齢者世帯は空き巣や侵入窃盗のターゲットにされることが少なくありません。加えて、最近では強盗事件などの凶悪犯罪も報告されており、これまで以上に住まいの安全性を高めることが必要です。

 

まず手軽にできる対策として、玄関や窓に補助錠を取り付けたり、外から侵入しにくくする格子を設置したりする方法があります。これらは比較的費用も抑えられ、工事も短期間で完了します。

 

また、防犯カメラや人感センサー付きライトを設置するなど、住まい全体に見回りの目を光らせることで、より安心して生活できるようになるでしょう。

 

その他、シャッターを設置したり、ナイフなど鋭利な刃物でも切れない網戸を取り入れたりするのも、住まいのセキュリティを高めてくれます。

 

終の棲家には平屋の間取りがおすすめ

終の棲家には、平屋の間取りがおすすめです。ここでは、平屋のメリット・デメリットに加えて、二階建ての場合の生活のポイントなどを解説します。

 

平屋のメリット・デメリット

 

平屋住宅には、暮らしやすさというメリットがあります。全ての生活空間がワンフロアにまとまっているため、階段の上り下りが不要で、移動がスムーズになります。高齢になってからも負担が少なく、安全に暮らせるのは大きな利点です。

 

また、家族同士の距離感が近くなり、コミュニケーションが取りやすいのも特徴です。掃除やメンテナンスがしやすい点も見逃せません。さらに、バリアフリー設計との相性も良く、将来を見据えた住まいづくりに適しています。構造的に耐震性を高めやすい点や、将来のリフォームや増改築がしやすい点も、平屋ならではの魅力といえるでしょう。

 

一方で、デメリットもあります。

 

まず挙げられるのが、広い敷地面積が必要になる点です。限られた広さだと、十分な広さを確保できない可能性があります。

 

また、平屋は外からの視線や見下ろしに注意が必要で、プライバシー確保が難しいことがあります。そのため、防犯対策が重要です。

 

二階建ての場合は一階中心の間取りへ

 

終の棲家を二階建てにする場合でも、生活の中心をできるだけ1階にまとめておくことが重要です。特に寝室やトイレ、浴室など、日常的に使用する空間は全て1階に配置することをおすすめします。年齢を重ねると階段の上り下りが負担になりやすく、移動が大きなストレスになるため、普段の暮らしを1階だけで完結できるように計画しておくと安心です。

 

さらに、主寝室にはサブ的なトイレを設けるなど、より快適に使える工夫を加えるとよいでしょう。将来的に体力が低下した際に備え、寝室付近に簡易的な水回りを追加できるよう、あらかじめ配管スペースを確保しておく設計も有効です。

 

こうした対策をしておくことによって、1階だけで食事・排泄・入浴・就寝など基本的な生活を無理なく完結でき、快適な終の棲家となるでしょう。

 

リフォームで考慮したい仙台市の地域特性

 

ここでは、リフォームで考慮したい仙台市の地域特性を、冬の寒さと地震の2つの観点から解説します。

 

冬の寒さ対策

 

仙台市の冬は、東北地方の中では比較的温暖な方ですが、夜間になると気温が急激に下がるため、寒暖差への備えが重要です。特に冬季には最低気温が氷点下に達する日もあり、朝晩の冷え込みには注意が必要です。

 

こうした気候は、太平洋側特有の海洋性気候の影響によるもので、昼間は晴天に恵まれる一方で、夜間は放射冷却により急激に気温が下がります。このため、リフォームでは断熱と気密性を高めることが基本となります。外壁や屋根、床下に断熱材を施工し、窓は二重サッシや樹脂サッシへ交換することで、室内の温かさを維持しやすくなるでしょう。

 

また、脱衣所やトイレなどに暖房を設置すれば、ヒートショックリスクを抑えることができます。

 

このように仙台市で快適な冬を過ごすためには、暖房機器に頼るだけでなく、住まい全体の性能を底上げするリフォームが欠かせません。

 

地震対策

 

仙台市でリフォームを考えるなら、地震対策は欠かせません。過去に大きな地震を経験しており、特に東日本大震災以降、住宅の耐震性能が重視されています。

 

まず、既存住宅の耐震診断を行い、補強が必要な場合は早めに対応することが大切です。具体的には、基礎の補強や、壁に耐震パネルを追加する、柱や梁の強度を高めるなどの方法があります。開口部が多い箇所は耐震性が弱くなりやすいため、補強を施して建物全体のバランスを整えましょう。

 

耐震補強にあわせて、家具の転倒防止金具の設置や、ガラス飛散防止フィルムの活用も検討したいところです。非常時に備えた備蓄スペースの確保や、避難しやすい動線設計も意識しておくと安心です。

 

単に建物を強くするだけでなく、生活の安全性まで見据えたリフォームを行うことが、仙台での安心な終の棲家づくりにつながります。

 

まとめ

 

本記事では、終の棲家のリフォームのポイントやおすすめの間取り、仙台市でなぜ終の棲家リフォームが重要となるかを解説しました。

 

終の棲家として快適な生活を送るなら、バリアフリー化やヒートショック対策、無理のない動線設計などが重要です。リフォームはなるべく早い時期から計画した方がお得なので、リフォーム業者に相談してみるのもいいでしょう。

 

仙台市でのリフォームを考えている方は、増改築、LDK改修などリフォーム全般に対応しているオノヤにご相談ください。理想のライフスタイルに合わせた、快適な住空間の実現をお手伝いします。

 

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