宇都宮市の補助金を使って賢くバリアフリー・介護リフォーム|実施の注意点も解説 | その他リフォーム のリフォーム知識 | ONOYA

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宇都宮市の補助金を使って賢くバリアフリー・介護リフォーム|実施の注意点も解説

高齢者や障がいのある家族が安心して暮らせる住まいを実現するために、自宅のバリアフリー・介護リフォームが注目されています。段差の解消や手すりの設置などで転倒事故のリスクを減らし、介護が必要になってもできる限り自立した生活を続けられる環境を整えることが目的です。

 

本記事では、バリアフリー・介護リフォームの目的や具体的な工事例、宇都宮市で活用できる補助金制度、工事の際の注意点などを詳しく解説します。ご家族の将来を見据えた快適で安全な住まいづくりの参考にしてください。

 

バリアフリー・介護リフォームを実施する主な目的

バリアフリー・介護リフォームの主な目的は、住む人の安全と自立を確保し、介護する側の負担も減らすことです。以下でより具体的に説明していきます。

 

自宅での転倒や事故を防ぐため

 

高齢者にとって転倒は大けがや寝たきりにつながる重大な事故です。しかも転倒事故の約5割は住み慣れた自宅で発生しているとのデータもあります。段差につまずく、滑りやすい床で滑る、暗い廊下で足元が見えないといった自宅内の危険要因を取り除くことが重要です。

 

具体的な対策としては、居室や廊下・玄関の段差を解消する工事が挙げられます。床の段差をなくしたりスロープを設置したりすることで、つまずきのリスクを減らし車いすでもスムーズに移動できるようになります。また浴室や洗面所には水に濡れても滑りにくい床材へ変更することが有効です。滑りにくいクッションフロアやノンスリップ加工のタイルに張り替えることで、浴室や廊下での転倒事故を予防できます。

 

さらに、階段や玄関、トイレや浴槽の出入口など、転倒リスクの高い場所には手すりの設置が効果的です。身体を支える手すりがあれば移動時の安定感が増し、自力で立ち座りする際の支えにもなります。このように住宅内の物理的な障壁(バリア)を取り除き、安全に移動できる環境を整えることで、日常生活における事故防止につながります。

 

加えて、照明にも配慮しましょう。廊下や階段など高齢者が通る経路は十分に明るくし、夜間は足元灯や人感センサー付き照明を設置すると安心です。

 

自立した生活を送れるようにするため

 

介護リフォームのもう一つの目的は、要介護者本人の自立を支援することです。リフォームによって何でもかんでも便利にしすぎてしまうと、かえって本人から自力で生活する意欲を奪ってしまう恐れがあります。そのため、必要以上に自動化・電動化するのではなく、ご本人ができることは自分でできるようサポートする視点が大切です。

 

例えば、和式トイレを洋式に変更し手すりを付ければ、足腰への負担が減り高齢者が一人でも用を足せる可能性が高まります。浴室でもまたぎやすい高さの浴槽に交換し、壁に手すりを設置すれば、介助なしで入浴できるケースもあるでしょう。このように適切な改修によって自分でできることを増やすことが、本人の自信と生活の質向上につながります。

 

実際、段差をなくして手すりを付けた結果「今まで介助が必要だったお風呂に一人で入れるようになった」という例も報告されています。介護する側としては手を貸す場面が減り助かりますし、介護される側にとっても自立感を得られる大きなメリットがあります。

 

ただし、自立支援とはいえ安全面の配慮は不可欠です。無理なく生活動作が行える範囲でリフォームプランを立てましょう。

 

介護者の負担を軽減するため

 

バリアフリーリフォームは介護される方のためだけでなく、介護をする家族の負担軽減にも大きく寄与します。在宅介護では、介助者が無理な姿勢で抱え上げたり狭い場所で動いたりすることで、腰痛など身体に負担がかかりがちです。住まいを介護しやすい環境に整えることで、そうした肉体的負担や精神的ストレスを和らげることができます。

 

例えば、寝室やトイレ・浴室など介助が発生しやすい場所の動線を短くし、スペースにゆとりを持たせることが重要です。トイレに手すりを付けても、間取りが狭すぎると介助者が身動きできずかえって負担になるケースもあります。必要に応じてトイレや浴室そのものを広げたり、扉を引き戸に変更して出入りしやすくすることも検討しましょう。引き戸であれば開き戸より省スペースで開閉でき、介護者にとっても車いす利用時にも使いやすくなります。

 

また、ベッドから車いすへの移乗や入浴介助を行う際に、床に段差がなく十分な広さが確保されていれば、介助者が無理な力を使わず安全にサポートできます。手すりやスロープの活用で介助者が利用者を支える負担も減り、結果的に双方にとって安心です。明るい照明や見やすいインテリア計画も含め、介護する側の視点で「動きやすい・世話がしやすい家」になるよう工夫することが大切です。

 

宇都宮市でのバリアフリー・介護リフォームで使える補助金制度

自治体によっては、高齢者が安心して暮らせる住環境づくりを支援するために住宅改修費用の一部を補助する制度を設けています。宇都宮市でも例外ではなく、バリアフリー改修を含むリフォームに対して利用できる補助金制度があります。その代表的なものが「宇都宮市住宅改修事業費補助金」です。

宇都宮市住宅改修事業費補助金は、宇都宮市に住む方が、住宅の性能・機能を向上させる改修工事を行う際に、費用の一部を助成する制度です。バリアフリー改修や断熱改修、防犯性向上、多世代同居のための設備増設、多子世帯向けの間取り変更などが対象になります。

 

補助額は、工事費の10%(上限10万円)で、バリアフリー改修などを含む必須工事の費用が10万円以上あることが利用条件です。例えば、段差解消や手すり取り付けといった必須工事を10万円以上実施すれば、畳の表替えなど同時に行う選択工事を含めた合計工事費の10%が補助されます。

 

申請手続きに際しては、いくつか注意点があります。まず、工事契約の前に事前申込が必要で、工事着工後や完了後の申請は認められません。また、外壁や屋根の塗装のみといった性能向上に寄与しない工事は補助対象外となります。

 

なお、令和7年度(2025年度)の申請受付期間は4月1日から翌年2月末日までですが、予算上限に達した場合は期間中でも受付終了となる場合があります。利用を検討する際は宇都宮市の公式サイトで最新情報を確認し、早めに手続きを進めるようにしましょう。

 

バリアフリー・介護リフォームの具体例

バリアフリー・介護リフォームには具体的にどのような工事があるのでしょうか。ここでは代表的な施工例をいくつか紹介します。

 

段差の解消

 

部屋や玄関の段差をなくすのは、バリアフリー化の基本です。小さな敷居や数センチの段差でも高齢者には障害となり得ます。家の中でつまずきやすい場所を洗い出し、床をフラットに継ぎ目なく仕上げることで、安全性が向上します。

 

具体的な工事内容としては、床材の張替えや下地調整によって室内の段差をなくす他、玄関や屋外ではスロープの設置が一般的です。玄関ポーチにゆるやかなスロープを設ければ、杖や車いすでも出入りがしやすくなります。

 

また浴室では、洗い場と浴槽のまたぎ高さを小さくする工事も有効です。洗い場側のかさ上げや浴槽の交換によって、浴槽への出入り時の段差を低減し、転倒リスクを減らせます。

 

段差を解消することで、つまずきによる転倒事故を防ぐだけでなく、将来的に車いす生活になった場合でも自宅内を移動しやすくなります。

 

手すりの設置

 

手すりの取り付けも、一般的なバリアフリー・介護リフォームの一つです。高齢者が移動や立ち座りをするとき、手すりがあるだけで身体の支えになり安全性が大きく向上します。設置場所としては、階段・廊下・玄関・トイレ・浴室などが代表的です。

 

階段では、上下階の移動を支えるために踊り場も含めて手すりを連続して取り付けます。廊下や玄関には、歩行や段差昇降の安定のための横手すりや縦手すり(玄関出入口付近)を設置します。トイレでは便座の立ち上がり補助、浴室では浴槽の出入りや身体の向きを変える動作の支えとしてL字型や縦型の手すりが有効です。

 

手すりを設置する際は、握りやすい太さ・形状のものを選定することが大切です。またしっかりと体重を掛けられるよう、必要に応じて壁の下地補強も行ってもらうようにしましょう。

 

滑りにくい床材への変更

 

床が滑りやすいことは高齢者の転倒要因になるため、滑りにくい床材への変更も検討しましょう。特に浴室や玄関、外階段などは、水気や靴裏の汚れにより滑りやすくなるため危険です。

 

浴室では、水はけの良いノンスリップ仕様の床材にリフォームすることで、入浴中の転倒事故を防ぎます。玄関や外階段はノンスリップタイルに変更したり、滑り止めコーティングを施したりすることが効果的です。

 

さらに、段差や部屋の切り替わり部分で床材の色を変えるのもおすすめです。色のコントラストによって空間の境目が視認しやすくなり、足元の注意喚起になります。

 

廊下や出入口の幅を拡張

 

車いすや歩行器で移動することを想定するなら、廊下やドアの幅を広げる工事も必要です。古い住宅では廊下幅が狭く車いすが通れなかったり、ドアの有効開口が小さくて出入りが困難な場合があります。そこで、リフォームによって車いす対応の寸法に変更します。

 

一般的に、車いすが通行するには廊下幅は75cm以上、できれば90cm程度あると望ましいとされます。またドアの開口部の幅も車いす対応のために廊下と同程度の幅を確保するのが理想です。具体的な方法として、居室のドアを開き戸から引き戸に変更すると有効幅が広がり、開閉時にスペースを取らないため介助者と一緒に通り抜けやすくなります。

 

間取りの変更

 

高齢になっても暮らしやすい家にするには、生活動線や部屋の配置を見直すことも重要です。大がかりな工事にはなりますが、間取り変更リフォームも検討してみましょう。

 

重要なポイントとしては、まず寝室とトイレ・浴室などの水回りを近くに配置することが挙げられます。寝室のある階にトイレがないのであれば、近くにトイレを新設するのが望ましいです。寝室のそばにトイレがあれば、夜間に長い距離を歩かずに済み、移動中に転倒するリスクも減らせます。廊下を歩かずに済めば体が冷えてヒートショックを起こす危険も減り、介護者にとっても世話がしやすくなります。

 

また回遊性のある間取りにすることも重要です。部屋を一方向からしか出入りできない動線だと、行き止まりで引き返す際に余計な移動が発生します。そこで、部屋に2方向の出入口を設けて行き止まりのない動線に変更すると、短い経路で移動でき体への負担を減らせます。

 

バリアフリー・介護リフォームをする際の注意点

 

バリアフリー・介護リフォームを進めるにあたっては、いくつか注意すべきポイントがあります。安全性の向上はもちろん大前提ですが、その先の使い勝手や維持管理まで考慮した計画が大切です。ここでは工事を検討する際に押さえておきたい注意点を解説します。

 

メンテナンス性や清掃性にも配慮する

 

バリアフリー化した設備や部位は、日々の手入れがしやすい形にすることも重要です。高齢の方は若い頃より掃除や後片付けに時間がかかったり、重い掃除機を持ち運ぶのが難しくなったりします。そのため、リフォームの際にはできるだけ掃除の負担が少なく、メンテナンスが容易な素材・設備を選びましょう。

 

例えば、手すり一つ取っても、木製より樹脂被覆や金属製の方が汚れても拭き取りやすいです。床材も滑りにくさと同時に汚れにくく拭き掃除しやすいものを選定すると良いでしょう。浴室のノンスリップシートは目地が少なくカビが生えにくいタイプを選ぶ、キッチンや洗面台は水が溜まりにくいフラットなデザインにするといった工夫が考えられます。

 

また、将来的な修理交換のしやすさもポイントです。特殊なサイズの扉や機器を入れると故障時の部品調達が難しい場合があります。できるだけ規格品を使い、長く部品供給があるメーカーの商品を選ぶと安心です。さらに、リフォーム業者からメンテナンス計画の提案があれば積極的に聞いてみましょう。バリアフリー改修部分を常に良好な状態に保つことが、結果的に高齢者の暮らしを支えることにつながります。

 

利用者だけではなく介護者の負担も考慮する

 

リフォーム計画時には介護をする側の視点も忘れてはいけません。せっかく安全な設備を導入しても、介護者にとって使いにくかったり動線が悪かったりすると在宅介護は円滑にいきません。

 

リフォーム内容を検討する際は「この手すり配置で介助するとき邪魔にならないか」「車いすを押すときにこの廊下幅で十分か」「介護ベッドを置いたら家族が通れるスペースは確保できるか」といったように、介護をする人の視点からも具体的なシミュレーションを行いましょう。必要なら介護者が実際に動くスペースを確保するため、思い切った間取り変更や家具レイアウトの見直しも検討します。

 

廊下や階段が暗くならないようにする

 

高齢になると視力が低下し、少しの暗さでも足元が見えにくくなります。そのため照明の配置や明るさにも注意が必要です。リフォームで壁や天井を新設したり間取りを変えたりすると、以前より照明が行き届きにくくなる場所が出ることがあります。廊下や階段、トイレなど常に明るさを確保したい箇所が暗くならないよう、照明器具の追加や配置の変更を検討しましょう。

 

具体的には、人感センサー付きの照明や足元灯を活用するのがおすすめです。特に夜間、センサーライトが自動点灯するようにしておけば、夜中にトイレに行く際などに廊下が明るくなり転倒防止につながります。階段には手すりに沿ったブラケットライトやフットライトを設置して段差を視認しやすくすると安全です。電球色より昼白色など白く明るい光の方が高齢者には見やすい場合が多いので、照明の色味にも配慮しましょう。

 

窓のない廊下が長く続く間取りの場合は、天井に太陽光を模した照明(シーリングライトなど)を適宜配置し、昼間も薄暗くならないよう工夫します。明るく照らされた住まいで、高齢者が安心して行動できるようにしましょう。

 

まとめ

 

高齢者が安心して暮らせる住まいを実現するバリアフリー・介護リフォームについて、その目的や具体例、補助制度、注意点を見てきました。自宅の安全性を高め、自立した生活を支援し、介護者の負担を軽減するリフォームは、結果的に家族みんなのQOL(生活の質)向上につながります。段差解消や手すり設置といった小規模な工事から、間取り変更のような大規模リフォームまで、状況に応じて最適なプランを検討してみてください。

 

宇都宮市でバリアフリーリフォームをお考えの方は、ぜひONOYA(オノヤ)までお気軽にご相談ください。ONOYAは東北エリアでリフォームコンテスト全国1位を通算7度受賞した実績を持つリフォーム専門店で、デザイン力・提案力に定評があります。

 

宇都宮市内にショールームを構え、キッチンや浴室からフルリノベーションまで幅広く手掛けており、バリアフリー改修の豊富な施工事例も蓄積しています。補助金制度の活用についても最新情報を把握していますので、プロの視点で適切なアドバイスが得られるでしょう。

 

長年暮らした大切な我が家で、これからも安心・快適に過ごすために、信頼できるリフォーム会社とともに理想の住まいづくりを進めてみてください。

 

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