憧れの吹き抜けを自宅につくりたい!リフォームで吹き抜けを作る場合のメリットデメリットとリフォームポイントについて解説!

家族構成やライフスタイルの変化によってリフォームを検討する際に、憧れのひとつとして挙がるのが吹き抜け。2階の床を一部削ってつくるだけに、ダイナミックで解放感あふれる雰囲気が出る点が人気ですね。

実際に吹き抜けを設置した場合、さまざまなメリットがあると同時に、デメリットもあります。双方を比較した上で、リフォームで吹き抜けをつくるかどうかしっかり検討したいもの。
そこで今回は、吹き抜けを設置するメリットとデメリット、リフォームのポイントについてご紹介します。

吹き抜けを設けるメリットとは?

リフォームをしたいと考えるきっかけは、「部屋の数が足りなくなってきた」「収納スペースが狭くて物が入らない」「両親と同居するから玄関の段差が危なく感じる」など、現在の自宅に何らかの不満や不安を感じた時が多いです。それはつまり、新築当時とは家族の状況が変わってきたことで住みづらくなってきている証拠と言えます。

現在、もしくは近い将来、自宅のどの部分がどのように変わると住み心地がよくなると思っているのか、家族で話し合いながらまとめていく作業が必要です。

もっとも手軽で、家族全員の意見が漏れなく拾える方法は、家族一人一人がリフォームで実現したいことを書き出すという作業です。全員で集まって話す前に、家族がそれぞれ自分だけの希望を書き出すのです。簡単に箇条書きで構いませんから、予算や広さなどの条件はいったん置いておいて、「こうなったらいいな」と思う項目を書き出しましょう。

一人一人書き出したら、メモを持ち寄って家族会議をしましょう。似たような希望項目があればまとめていきます。家族の意見が重なっている項目ほど、リフォームの優先順位が高い項目ということになります。重ならなかった意見もそのまま残して、家族全員の希望項目を1枚にまとめましょう。

まとめられたら、次は優先順位を決めていきます。取捨選択ではなく、あくまでも優先順位の並べ替えです。一気に優先順位を決めていくのは難しいので、「必ずしたい項目」「できたらしたい項目」「できたらうれしいけれど今回はしなくてもいい項目」の3つのグループに振り分けていきましょう。そして、それぞれのグループの中で優先順位を決めていく形をとると、項目数が減っている分決めやすいはずです。

今回のリフォームでどうしてもしたいことは何か、その次にできたらいいと思っているものは何か、ざっくりとでいいのでグループ分けしておくと、リフォーム工事業者に希望を伝えやすくなりますよ。
ここまで出来たら、やっと雑誌を活用する段階に入ります。

リフォームを検討する時に雑誌を活用する方法は?

リフォームしたい項目がまとまったら、その内容をリフォーム工事業者に伝える段階に入ります。自分たちの希望を叶えるためには、リフォームしたい内容をより分かりやすく、そして自分たちとリフォーム工事業者との間でずれがないように伝えなければいけません。しかし実際に「こうしたいんです」という希望を正確に伝えるのは難しいもの。特にリフォームは色やデザイン、大きさ、配置などさまざまな要素が絡み合う工事ですから、言葉だけで説明するのはもどかしいと感じることが多いでしょう。

そこで活用したいのが雑誌です。建築や住宅関連の雑誌には、数多くの施工実例が写真と文章で掲載されています。リフォーム工事の実例をまとめた雑誌であれば、リフォーム工事をする前とした後との比較画像が載っていることも多く、リフォーム工事によってどのように変わったのかがよく分かりますね。

こうした雑誌を何冊か見ると、自分たちの希望に近いリフォーム内容の画像や記事があるものです。たとえば「キッチンをオープンタイプにして広いLDKにしたい」という希望があるなら、雑誌を見ていいなと思うレイアウトや色、全体のインテリアなどをピックアップしておくのです。切り取った画像を、ボードなどに部屋別に分けて貼っておくのもおすすめ。

「広いLDKにしたい」という説明だけだと細かいニュアンスが伝わりません。しかし、雑誌の画像を活用すれば、リフォーム工事業者により正確な希望内容を理解してもらいやすいのです。

リフォームの検討段階で雑誌を活用するメリットは?

雑誌を活用すると、リフォームしたい内容を伝えやすいということは先ほどお伝えしました。では、雑誌を活用するメリットとはどういったものがあるのでしょうか。簡単にまとめました。

・視覚的なイメージを共有できる

リフォームしたい内容を画像で説明するという作業は、リフォーム工事業者と視覚的なイメージを共有できることを意味します。特に好みの色合いや形は、言葉の説明だけだととらえ方にずれが出やすいです。「赤っぽい色が好き」と言われても、業者からすれば黄みが強い赤なのか青みが強い赤なのか、それとも真っ赤なのか、濃さは薄いのか濃いのかなど、聞いた人によって大きく解釈が分かれてしまいます。
色や形といった、人によって想像するイメージがずれる可能性が高い項目については、画像を見せて伝えるのがもっとも効果的なのです。

・納得できるプランが出てきやすい

リフォーム工事業者と視覚的なイメージを共有できると、提案プランの中身の満足度も変わってきます。希望がより正しく伝わることで、プランの方向性が定まりやすくなって、リフォーム工事業者から希望に近いプランや、希望にプラスαを加えたプランが出てきやすくなります。
何度も同じような内容で打ち合わせをする必要がないので、話がスムーズに進むのもメリットの一つです。

・空間全体のイメージをよりリアルに想像できる

リフォーム工事の打ち合わせでは、空間を上から見た平面図や、横から見た展開図といった図面と、工事完成後のイメージを表現したパース、建材のサンプルなどを使って詳細を決めていきます。このうち、立体的な表現がされているのはパースですが、表現できる範囲には限界があります。
たとえばキッチンや壁紙の色や柄、質感などはパースでは把握しにくいので、サンプルを使いながら頭の中で想像していくことになります。この時に雑誌の画像があると、パースよりもリアルにイメージがつかめます。実際には窓の大きさや方角、天井高、床面積などさまざまな条件の違いで画像通りに再現しにくいことももちろんありますが、やはり画像のリアルさは完成後のイメージを予想しやすいツールと言えるでしょう。

・豊富な事例から好きなイメージを選べる

建築や住宅関連の雑誌は、大きく専門家向けと施主向けとに分かれます。記事もあわせて参考にするなら施主向けの雑誌がおすすめですが、画像だけを参考にするなら専門家向けの雑誌も活用できます。あくまでも完成イメージをリフォーム工事業者に伝えるためのツールとして使いますから、自宅で再現できるかできないかという点は置いておいて、「こうしたい」という思いを優先してピックアップするといいでしょう。

雑誌を見ていると、さまざまな施工事例が見られて、自分たちでは思いつかなかったプランを見つけられる場合もあります。リフォームを成功させるために、雑誌を上手に活用して思いを形にしてくださいね。



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